家の解体費用相場はいくら?費用を安くする方法や見積事例も解説

家の解体費用を坪数・地域別に完全解説!損しない節約方法&業者選び
稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく変わるため、正確な費用を知るには解体業者に見積もりを取るのが一番です。

この記事では、11万件以上の解体ユーザーからの相談実績を持つ「あんしん解体業者認定協会」の全面的な監修のもと、家の解体費用について押さえておくべき重要なポイントを網羅的に解説します。

運営者 稲垣

協会の膨大なデータと、専門家である中野達也理事・初田秀一理事への直接取材に基づいた信頼性の高い情報を基に、解体業界で6年間働いてきた私が「これだけは知っておいてほしい」と強く感じるポイントを、一つひとつ丁寧に紐解いていきます。

この記事でわかること
  • 構造別・坪数別の費用相場が一目でわかり、あなたの家の解体費用の目安が掴めます。
  • 総額400万円超の見積書実例から、悪徳業者に騙されないためのチェックポイントがわかります。
  • 相見積もりや補助金活用で費用を数十万円安くする6つの具体的な方法がわかります。
  • アスベスト調査や滅失登記など、罰金やトラブルを避けるために必須の6つの注意点がわかります。
  • 解体工事の依頼から完了までの全ステップがわかり、安心して準備を進められます。

この記事の制作チーム

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中野 達也監修者

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事

中野 達也(なかの たつや)

解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。

初田 秀一現場解説

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事・解体アドバイザー

初田 秀一(はつだ しゅういち)

解体アドバイザー歴15年、相談実績は11万件以上。お客様の不安を笑顔に変える現場のプロフェッショナル。「どんな些細なことでも構いません」をモットーに、一期一会の精神でお客様一人ひとりと向き合い、契約から工事完了まで心から安心できる業者選定をサポート。この記事では現場のリアルな視点から解説を担当。

稲垣 瑞稀運営責任者

「スッキリ解体」編集長

稲垣 瑞稀(いながき みずき)

解体業界専門のWebメディアでWebディレクターとして6年以上、企画・執筆・編集から500社以上の解体業者取材まで、メディア運営のあらゆる工程を経験。正しい情報が届かず困っている方を助けたいという想いから、一個人の責任と情熱で「スッキリ解体」を立ち上げ、全記事の編集に責任を持つ。

馬場 美月執筆

「スッキリ解体」専属ライター

馬場 美月(ばば みづき)

「解体工事の準備から完了まで、初めての方でも迷わないよう、一つずつ丁寧に解説します。」

「初心者にもわかりやすく」をモットーに、解体工事の全工程をステップバイステップで解説する記事を得意とするライター。毎週の専門勉強会で得た知識や業者様へのインタビューを元に、手続きの流れや専門用語を図解なども交えながら、読者が迷わずに理解できる記事作りを心がけている。

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目次
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家の解体費用相場

一般的な家(約30~50坪)の解体費用相場

一般的な広さ(約30坪~50坪)の住宅では、解体費用総額は約90万円〜420万円が目安です。建物の構造別に見ると、木造で90万円〜250万円、軽量鉄骨造で160万円〜280万円、鉄骨造で220万円〜380万円、RC造で270万円〜420万円です。

建物の構造解体費用総額
木造90万円~250万円
軽量鉄骨造160万円~280万円
鉄骨造220万円~380万円
RC造270万円~420万円

実際の費用の中身をより正確に把握するためには、「建物本体の解体費用(=本体工事費)」「ブロック塀や庭木などの家回りの解体費用(=付帯工事費)」「諸経費」に分けて考えることが大切です。

正確な家の解体費用を算出する イメージ画像

本体工事費の相場

本体工事費は解体費用全体の約70%を占める、最も大きな部分です。

本体工事費は「建物の構造」によって坪単価が異なり、全国的な相場は木造で3万4,090円、軽量鉄骨造で3万8,917円、鉄骨造で4万9,102円、RC造で6万2,465円です。

建物の構造本体工事費(全国相場)
木造3万4,090円/坪
軽量鉄骨造3万8,917円/坪
鉄骨造4万9,102円/坪
RC造6万2,465円/坪

さらに、実際の費用は坪数や地域によっても変動します。以下では、建物構造ごとに、坪数・地域別の本体工事費の目安を紹介します。

木造住宅の坪数・地域別の坪単価

スクロールできます
坪数/地域関東中部関西北海道・東北中国・四国九州・沖縄
10坪4万571円3万8,538円4万7,178円3万7,417円4万723円3万8,718円
20坪3万6,676円3万3,271円3万8,284円3万7,147円3万6,491円3万1,836円
30坪3万5,270円3万2,042円3万6,185円3万3,460円2万9,038円3万99円
40坪3万4,268円3万232円3万5,695円3万2,433円3万3,443円2万8,442円
50坪3万4,670円3万639円3万4,777円3万3,337円3万2,240円2万8,406円
60坪3万5,055円3万1,305円3万5,265円3万2,588円3万2,484円3万753円
70坪3万3,340円3万2,503円3万3,563円3万3,839円3万460円2万7,410円
80坪3万3,744円2万8,339円3万7,070円2万7,732円3万3,361円2万4,641円
90坪3万2,643円2万8,147円3万5,662円3万4,095円2万4,575円
100坪〜3万456円2万9,036円3万452円3万297円2万8,790円2万3,866円

軽量鉄骨造住宅の坪数・地域別の坪単価

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坪数/地域関東中部関西北海道・東北中国・四国九州・沖縄
10坪4万480円3万8,623円5万4,293円
20坪4万61円3万3,119円4万1,707円4万1,792円3万366円2万9,695円
30坪3万9,525円3万6,027円4万2,614円3万3,797円3万9,705円
40坪4万716円3万3,111円3万6,822円3万4,392円2万5,853円
50坪4万1,235円3万1,469円4万447円3万5,276円3万9,125円
60坪4万1,519円3万852円
70坪4万1,407円3万1,447円3万3,857円
80坪
90坪2万6,886円
100坪〜3万6,908円

鉄骨造住宅の坪数・地域別の坪単価

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坪数/地域関東中部関西北海道・東北中国・四国九州・沖縄
10坪4万8,459円4万9,162円4万2,989円
20坪5万5,432円3万1,049円5万2,831円
30坪5万1,869円4万1,980円4万7,328円
40坪5万3,734円3万8,161円5万399円
50坪3万8,604円3万8,604円5万1,599円4万6,501円
60坪5万3,770円4万1,741円
70坪4万1,908円3万7,789円3万9,801円
80坪5万6,353円3万7,918円
90坪5万7,488円
100坪〜4万8,334円2万7,478円3万8,162円

RC造住宅の坪数・地域別の坪単価

スクロールできます
坪数/地域関東中部関西北海道・東北中国・四国九州・沖縄
20坪5万9,517円4万226円5万2,815円
30坪6万7,442円4万3,589円6万1,715円5万1,939円
40坪7万2,036円3万8,420円5万5,969円
50坪7万8,739円4万5,813円5万8,872円
60坪6万3,406円4万3,359円5万8,085円
70坪8万3,170円6万1,255円
80坪11万9,942円5万2,732円5万2,848円
90坪6万4,705円
100坪〜6万7,882円3万3,374円
▼より詳しい坪数別の費用相場はこちら
▼より詳しい建物の構造別の費用相場はこちら

付帯工事費の相場

庭や敷地内にあるブロック塀や庭木などの「付帯物」を撤去する場合は、別途費用がかかります。この「付帯工事費」は、解体費用全体の約20%を占めるのが一般的です。付帯工事費の相場は、以下の通りです。

付帯工事物単価/単位
残置物1万2,000円~/m3
庭木5,000円~3万円/本
庭石1万円~5万円/個
土間コンクリート3,047円/m2
ブロック塀3,687円/m2
フェンス1,000円~4,000円/m2
擁壁5,000円〜3万5,000円/m2
物置1万円~10万円/坪
倉庫2万円~10万円/坪
小屋2万円~7万円/坪
カーポート3万円〜20万円/式
機械式駐車場ピット式2台:80万円~
パズル式10台:200万円~
井戸3万円~20万円/式
※お祓い費用は別途2万円~10万円
浄化槽(5人槽)全撤去:7万円 ~ 14万円/基
埋め戻し:5万円 ~ 12万円/基
地中杭1万5,000円〜5万5,000円/本
残土4,000円〜1万3,000円/m3
土蔵3万5,000円~8万円/坪

それぞれの付帯工事については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

諸経費の相場

諸経費には雑費が含まれ、解体費用全体の約10%を占めるのが一般的です。

【ご注意】
・解体費用相場は『あんしん解体業者認定協会』が保有する、2020年~2025年7月の解体工事データ30,000件以上を基に算出しています。
・解体費用相場は平均値です。実際の解体費用は現場の状況や建物の状態によって変動します。
・※「ー」は、情報が少なく相場を算出できなかった地域・坪数を示しています。今後、新たなデータが集まり次第、随時更新予定です。

家の解体費用の内訳

ここでは、「本体工事費」「付帯工事費」「諸経費」に含まれる具体的な費用を解説します。

① 本体工事費

本体工事費は、建物自体を解体するためにかかる費用です。具体的には、次のような費用が含まれます。

  • 解体作業費
    建物を取り壊すためにかかる人件費で、本体工事費の約30%を占めます。
  • 廃材の運搬処理費
    解体で発生した廃材の処理にかかる費用で、本体工事費の約25%を占めます。
  • 仮設養生費
    騒音や粉塵対策として建物を覆うシートの設置費用で、本体工事費の約10%を占めます。
  • 機械器具および燃料費
    重機のリース・燃料費・回送費などで、本体工事費の約10%を占めます。ただし、重機は業者が自社保有していないこともあるため、コストがかさむ場合もあります。
  • 解体業者の利益
    会社の運営に必要な利益で、各費用に少しずつ上乗せされる形で含まれます。本体工事費の約20~30%を占めます。
運営者 稲垣

とくに「解体作業費」「廃材の運搬処分費」は、坪数・構造・工期・立地によって大きく変動します。見積もりで不明な点があれば、業者に「なぜこの金額なのですか?」と質問することが大切です。

② 付帯工事費

付帯工事費とは、建物の解体以外で必要な作業にかかる費用です。具体的には、次のような費用が含まれます。

  • 残置物の撤去費
    建物内に残っている家具・家電・生活用品などを処分する費用です。
  • ブロック塀・門扉・フェンスの撤去費
    敷地内のブロック塀や門扉を取り壊し、撤去する費用です。
  • 庭木・庭石・植栽の撤去費
    庭に植えられている草木や、大きな庭石を処分するための費用です。
  • 地中埋設物の撤去費
    土地に埋まっている浄化槽・井戸・古い基礎などの撤去費用です。
  • アスベスト除去費
    建物に含まれる有害物質である「アスベスト」を、安全な方法で撤去するための費用です。アスベストの除去には、専門的な対応が必要となります。
  • 地下室・地下車庫の撤去費
    地下構造を解体し、埋め戻しを行うための費用です。
  • 倉庫・物置・納屋の撤去費
    敷地内にある倉庫や物置、納屋を解体・撤去する費用です。
  • 駐車場・ガレージ・カーポートの撤去費
    敷地内にある駐車場やガレージ、カーポートを解体・撤去する費用です。
運営者 稲垣

敷地内の状況は一軒一軒まったく違うため、「何が撤去対象になっているか」を見積書でしっかり確認しましょう。ここが曖昧だと、後から追加費用を請求される原因になります。

③ 諸経費

諸経費とは、本体工事費・付帯工事費に含まれない雑多な費用です。具体的には、次のような費用が含まれます。

  • マニフェストの発行費・管理費
    マニフェストは、解体工事で出た廃材がきちんと処分されたことを証明するための大事な書類です。法律で発行と管理が義務づけられているため、その手続きにかかる費用が、見積もりに含まれることがあります。
  • 現場管理費
    解体工事全体の進行管理や安全管理、作業員の手配などにかかる費用です。
  • 保険費
    解体工事中に隣家の壁やフェンスを傷つけてしまった場合などに備えて、業者が加入している保険の費用です。
  • 近隣対応費
    近隣住民への事前挨拶やトラブル防止のための費用(粗品や説明資料の準備などを含む)です。
  • 各種申請費
    契約書の作成や許可申請、各種書類の管理にかかる費用です。

【中野理事の実例解説】40坪・木造住宅の見積もり比較

同じ40坪の木造住宅に対する2社の相見積もりを例に、『あんしん解体業者認定協会』理事の中野達也氏に費用の違いを解説していただきました。

中野 達也 監修者

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事

中野 達也 (なかの たつや)

解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。

A社:総額252万円

A社(総額252万円)の見積書
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品目数量単位単価 金額
木造住宅建屋解体工135.80m24,500611,100
基礎解体工67.90m24,000271,600
発生材運搬処分135.80m25,000679,000
土間コンクリート撤去処分75.00m22,800210,000
カーポート撤去処分1.0018,00018,000
ブロック塀撤去処分17.70m24,00070,800
解体養生工210.04m2800168,032
重機回送費2.0022,00044,000
諸経費1.00270,000270,000
  • 解体費用総額:252万7,200円(税込)
  • 本体工事費:177万3,732円(税込)

B社:総額400万円

B社(総額400万円)の見積書

※画像はクリックで拡大できます。

見積書の詳細を表示する
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品目数量単位単価 金額
建屋外周単管シート養生311.04m2850264,384
仮設水道設置工事1.0015,00015,000
屋根材湿潤化人力撤去107.660m21,500161,490
内部造作物撤去146.025m2800116,820
2階外壁材湿潤化人力撤去74.25m22,500185,625
上屋解体 木造2×4(2階 人力解体)74.25m22,000148,500
上屋解体 木造2×4(1階 小型重機併用)71.77m21,800129,186
基礎解体71.77m23,500251,195
カーポート屋根 撤去1.00ヶ所30,00030,000
外部ベランダ 撤去2.00ヶ所15,00030,000
CB塀 撤去26.14m21,50039,210
土間コンクリート 解体共70.20m22,000140,400
樹木伐採伐根1.0010,00010,000
物置 移動(残し)1.005,0005,000
発生材収集運搬・処分費(内訳省略)1.001,756,0001,756,000
リサイクル届出申請代行1.0015,00015,000
特定建設作業実施届出申請代行1.008,0008,000
滅失登記申請書発行1.0010,00010,000
  • 解体費用総額:400万円(税込)
  • 本体工事費:302万8,200円(税込)

見積もり項目の解説

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品目数量単位単価 (円)金額 (円)
木造住宅建屋解体工135.80m24,500611,100
基礎解体工67.90m24,000271,600
発生材運搬処分135.80m25,000679,000
理事 中野達也

A社の見積もりは、総額約252万円と比較的安価です。内訳を見ると、「建屋解体」「基礎解体」「発生材運搬処分」など内訳が明確に分かれており、費用の妥当性を判断しやすいのが特徴です。

スクロールできます
品目数量単位単価 (円)金額 (円)
発生材収集運搬・処分費(内訳省略)1.001,756,0001,756,000
理事 中野達也

一方、B社は総額400万円とA社より約150万円高く、特に「発生材収集運搬・処分費」が約175万円と大きな割合を占めています。廃材処分費に大きな費用を割いているケースは珍しくありませんが、「なぜこの金額になるのか」を業者に確認することが重要です。

理事 中野達也

このように、同じ物件でも業者によっては150万円近い差が生じることがあります。見積もりは必ず複数社で比較し、総額だけでなく内訳も確認したうえで、費用が高い項目は理由を業者に確認しましょう。

家の解体費用事例

スッキリ解体では、解体費用の実態を掴んでもらうため、数多くの解体工事事例を掲載しています。今回はその中から木造、鉄骨造、RC造の事例をご紹介します。リアルな費用感を掴むのにお役立てください。

ご紹介する事例は全て「あんしん解体業者認定協会」を通じて行われた実際の解体工事事例です。

【事例1】木造平屋50坪 神奈川県川崎市の事例

基本情報
構造/種類木造平屋住宅
棟数2棟
坪数合計50坪
所在地神奈川県川崎市中原区
解体費用総額税込235万4,400円
B社の見積書
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名称数量単位単価金額
仮設工事 単管パイプシート(掛バラシ)220800176,000
重機回送220,00040,000
解体工事 木造平屋建物解体 発生材処分共56.528,0001,582,000
下屋撤去処分1ヶ所20,000
土間コンクリート 発生材処分共943,000282,000
樹木伐採、抜根、発生材処分共180,000
小計2,180,000

この解体事例の詳細は以下の記事で確認できます。あわせてご覧ください。

【事例2】軽量鉄骨造2階建て住宅24.3坪 千葉県松戸市の事例

重機解体の様子
基本情報
構造/種類軽量鉄骨造2階建て / 住宅
坪数24.3坪
所在地千葉県松戸市
解体費用総額税込133万3,584円
C社の見積書
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商品名単価数量単位金額
軽量鉄骨造住宅解体処分35,00025875,000
足場組立・養生シート50,0003150,000
外構工事70,000170,000
浄化槽撤去30,000130,000
重機回送20,000120,000
整地雑用等50,000150,000
事務手数料39,800139,800
小計1,333,584

この解体事例の詳細は以下の記事で確認できます。あわせてご覧ください。

【事例3】RC造2階建店舗228坪 宮城県仙台市の事例

基本情報
構造/種類RC造2階建て / 店舗
坪数228坪
所在地宮城県仙台市
解体費用総額税込324万5,000円
見積書の書き起こしを表示する
名称数量単位単価金額
共通仮設工事11,770,000
直接仮設工事13,308,000
建物解体工事113,061,520
柱状改良杭撤去工事14,170,000
AS撤去工事1570,000
埋め戻し・整地仕上げ工事1772,200
発生材運搬処分費14,864,250
安全管理費1250,000
現場管理費1250,000
一般管理費1300,000
法定福利費1435,784
消費税2,975,175
値引き276,929
合計32,450,000

さらに多くの解体事例を確認したい場合は、「解体事例」をご覧ください。さらに詳細な建物の情報や解体の流れを解説しています。

家の解体費用を安くする6つの方法

ここでは、正しい知識を持って計画的に準備を進める6つの費用節約術を、具体的な手順とともに徹底解説します。

家の解体費用を安くする6つの方法
  • 方法1:解体業者の閑散期を狙って依頼する
  • 方法2:自治体の補助金制度を活用する
  • 方法3:必ず3社以上から相見積もりを取る
  • 方法4:家の中の不用品は自分で処分する
  • 方法5:必要な届け出を自分で行う
  • 方法6:解体業者に値引き交渉する

方法1:解体業者の閑散期を狙って依頼する

解体業界の繁忙期を閑散期

解体費用は依頼時期によって変動します。特に12月~3月の繁忙期は高くなりやすいため、4月~9月の閑散期を狙うことでコストを抑えられます。

また、半年から1年ほど前に依頼して業者のスケジュールに合わせて調整することで、値引きが期待できる場合もあります。

方法2:自治体の補助金制度を活用する

解体工事には自治体の補助金制度を利用できる場合があり、条件を満たせば数十万円~数百万円の補助を受けられることがあります。制度の有無は「○○市 解体 補助金」などで検索し、詳細は自治体の公式サイトや担当窓口で確認しましょう。

【初田理事に聞いた】補助金申請のサポートを積極的に手伝ってくれる業者の特徴

補助金や助成金を申請する際に、解体業者はどの程度サポートをしてくれるのでしょうか。「あんしん解体業者認定協会」に所属し、数々の解体業者と連携をされている初田理事にお話を伺いました。

初田 秀一 現場解説

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事・解体アドバイザー

初田 秀一 (はつだ しゅういち)

解体アドバイザー歴15年、相談実績は11万件以上。お客様の不安を笑顔に変える現場のプロフェッショナル。「どんな些細なことでも構いません」をモットーに、一期一会の精神でお客様一人ひとりと向き合い、契約から工事完了まで心から安心できる業者選定をサポート。この記事では現場のリアルな視点から解説を担当。

運営者 稲垣

補助金の申請手続きで、解体業者はどこまでサポートしてくれるのでしょうか?

理事 初田秀一

どの業者も「申請はご自身でお願いします」というスタンスが基本です。一部の業者では、役所への書類提出まで代行してくれる場合がありますが、一般的には申請に必要な書類の準備をサポートするのが主流です。

運営者 稲垣

補助金申請をサポートしてくれる業者の特徴はありますか?

理事 初田秀一

申請を手伝ってくれる業者は、ある程度事務体制が整っていて余裕のある会社が多いです。社長一人で回しているような業者よりも、外部の専門機関と連携できるような体制があるかどうかがポイントです。
見積もり額は他社より高くても、補助金でお客様の最終負担額が安くなれば受注につながる。価格競争だけで勝負しない業者が、付加価値の高いサービスで選ばれようとする戦略ですね。

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比較項目手厚いサポートの業者一般的なサポートの業者
サポート範囲申請可能な補助金の選定から書類作成、申請手続き、進捗管理、受給後の報告まで一貫してサポート
・補助金情報の収集
・提案
・現地調査に基づいた補助金要件の確認
・申請書類(見積書、工事計画書など)の作成代行
・役所への申請代行・提出
・申請後の進捗状況の確認・連絡
・補助金受給後の実績報告書作成サポート
・その他、申請に付随する各種相談
申請に必要な書類の準備をサポート
・補助金制度の有無に関する情報提供(口頭または簡易な資料)
・申請に必要な書類のリストアップ
・見積書など、業者側で作成する書類の提供
・必要に応じて、書類の記入方法に関するアドバイス
メリット手間が大幅に削減される:複雑な申請手続きを任せられるため、時間や労力をかけずに済む。
採択率が向上する可能性:専門知識を持つ業者が書類作成や手続きを行うため、不備が少なく、採択されやすい。
適切な補助金を見つけやすい:数ある補助金の中から、施主の状況に合った最適なものを提案してもらえる。
情報収集の負担が少ない:最新の補助金情報を業者から得られる。
費用を抑えられる可能性:無料または低コストで基本的な書類サポートを受けられる。
ある程度の自由度がある:自身で申請手続きを進めたい場合に適している。
注意点業者選びが重要:補助金申請の実績が豊富で信頼できる業者を選ぶ必要がある。
全ての補助金を網羅しているとは限らない:特定の補助金に特化している場合もある。
自身で手続きを進める手間がかかる:申請書類の作成や提出、役所とのやり取りなど、多くの作業を自身で行う必要がある。
情報収集を自身で行う必要がある:利用可能な補助金やその要件を自身で調べる必要がある。
不備による不受理のリスク:書類に不備があった場合、再提出や不受理となる可能性がある。

【初田理事に聞いた】補助金が支給されないケースとは?

補助金申請の失敗例についても初田理事にうかがいました。

運営者 稲垣

補助金申請において最も多い失敗パターンは何ですか?

理事 初田秀一

最も多い失敗パターン、それは 「タイミングを逃すこと」 です。言葉は悪いですが、利用するなら申請期間が始まったらすぐに動いて、申請の『枠』を押さえておく、という意識が重要になります。

「書類を間違えたらどうしよう…」と心配される方がいますが、実は書類の不備が原因で補助金がもらえなくなるケースは稀です。役所が不備を指摘し、再提出を促してくれるからです。

「工事が終わってから補助金の存在を知った、というのでは手遅れです。また、申請しようとしたら、すでにその年度の受付が終了していたり、自治体の予算が上限に達していたりするケースが後を絶ちません。

つまり、補助金は早い者勝ちの側面が強いと言えます。

方法3:必ず3社以上から相見積もりを取る

解体費用を抑えるうえで最も効果的なのが「相見積もり(あいみつもり)」です。複数の業者から見積もりを取り比較することで、適正相場が分かり、不当に高い・安すぎる業者を見抜けます。

手間を省きたい場合は、優良業者から一括で見積もりを取れる無料サービスの活用も有効です。実際に一括見積サービスを利用した方の中には、50万円以上のコスト削減につながったケースもあります。

解体費用を50万2,000円節約できた事例

ただし、安さだけで業者を判断するのは避けましょう。中には後から不当な追加費用を請求する業者もいるため、実績・口コミ・対応の丁寧さも確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

【初田理事に聞いた】「一番安い見積もり」だけでは危険な理由

運営者 稲垣

相見積もりにおいて「安さだけ」を決め手にして起きたトラブル事例はありますか?

理事 初田秀一

安さだけで選ぶのは非常に危険です。以前ご相談があったAさんのケースは、その典型的な失敗例でしたね。

【実際にあったトラブル事例】安すぎる見積もりには注意が必要

【実際にあったトラブル事例】

Aさんは、複数の紹介業者から3社の相見積もりを取り、その中で一番安かった業者に解体を依頼しました。その金額は、なんと最高値の業者よりも50万円も安かったそうです。Aさんは「これで費用を抑えられた!」と安心していました。

ところが、工事完了後、事態は一変します。突然、業者から「見積もりとは別に廃材処分費として80万円がかかる。支払わなければゴミはそのまま置いていく」と高額な追加費用を請求されました。

放置された産業廃棄物

Aさんは「追加費用は一切ないと聞いていたはずだ!」と反論しましたが、業者は「そんな話はした覚えがない」と主張。しかも契約書は交わされておらず、見積もりも手書きで内容も不明瞭だったため、Aさんの主張を証明するものは何もありませんでした。

ずさんな見積書

この後、当協会に登録している別の業者が工事を引き継ぎ、この問題は無事に解決しました。ただ、Aさんは一時的に50万円の節約になったと思ったものの、結果的には高額な費用を支払う寸前まで追い込まれる事態となりました。

このような悪質な業者の被害に遭わないために、見積書で確認すべきポイントを3点にまとめました。

1. 契約書を交わさない業者は論外

理事 初田秀一

口約束はトラブルの元です。「言った言わない」の水掛け論になったら、証拠がないとどうにもなりません。書面での契約を拒むような業者は、その時点で候補から外してください。

契約書の取り交わしは、トラブルを未然に防ぐための絶対条件です。内容をしっかり確認し、双方が納得した上で署名・捺印しましょう。

2. 見積書の「一式」表記には要注意

理事 初田秀一

「建物解体工事 一式 〇〇円」のように、ざっくりとした内訳しかない見積書は非常に危険です。必ず「〇〇m2」といった具体的な数量が書かれているかを確認してください。

数量の記載がないと、後から「思ったより廃材が多かった」「地中から何か出てきた」などと言われて、追加請求されるリスクが格段に高まります。詳細な内訳が明記されているか、細部まで確認することが大切です。

見積書の良い例・悪い例

3. 「絶対に追加費用はない」という言葉を鵜呑みにしない

理事 初田秀一

「うちは絶対に追加費用はかかりませんから!」と、やたらと安心させようとする営業トークにも注意が必要です。解体工事では、地中から予期せぬ障害物が出てくる可能性はゼロではありませんからね。

解体工事は、地中に何が埋まっているか分からない特性上、予期せぬ追加費用が発生する可能性が常にあります。このような「絶対にない」と言い切る言葉は、口約束にせず、必ず契約書に明記してもらうようにしましょう。書面に残すことで、後々のトラブルを避けることができます。

方法4:家の中の不用品は自分で処分する

家の中の不用品(残置物)を事前に自分で処分しておくと、解体費用を大きく節約できます。処分費の相場は1m3あたり1万2,000円~のため、量が多いほど負担も増えます。

不用品の処分方法については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

方法5:必要な届け出を自分で行う

建物滅失登記や建設リサイクル法に基づく届け出を自分で行えば、数万円の節約が可能です。解体工事に必要な届け出の詳しい内容については、こちらの記事をご覧になってください。

方法6:解体業者に値引き交渉する

値引き交渉はマナー違反ではありません。依頼する業者を1社に絞ったうえで、契約前に行うのがポイントです。

交渉では、他社の見積もりを参考にしつつ誠実な姿勢で相談しましょう。複数の業者に同時に交渉するのは避け、依頼する業者に絞って行うのがポイントです。

具体的には、「他社の安い見積もりを提示する」「契約したい意思を伝える」といった方法が効果的です。また、工事時期の調整や前払いなど、自分が協力できる条件を示すことで交渉が成立しやすくなります。

解体費用が高額になる4つのケース

建物や土地の状況、または不測の事態によって解体費用が一般的な相場よりも高くなってしまうケースがあります。「見積書の金額が高い!」と感じた時に、それが正当な請求なのかを判断できるよう、費用が高額になるケースを把握しておきましょう。

解体費用が高額になる4つのケース
  • ケース1:アスベスト調査・除去費用の発生
  • ケース2:地中埋設物による追加費用の発生
  • ケース3: 重機が入れない・道が狭いなどの立地条件
  • ケース4: 残置物(不用品)の処分量が多い

ケース1:アスベスト除去費の発生

有害物質「アスベスト」が含まれている場合は専門的な除去作業が必要となり、除去費は1m3あたり約3万円が目安です。量によっては数十万円以上の追加費用になることもあります。

運営者 稲垣

アスベストは、かつて断熱材や防音材などとして建材に広く使用されていました。そのため、特に2006年以前に建てられた建物ではアスベストが含まれている可能性が高いです(※2006年に原則使用禁止)。

アスベスト除去については以下の記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。

ケース2:地中埋設物による追加費用の発生

解体工事では、地中から基礎の残骸や浄化槽、井戸、コンクリートガラなどが見つかり、数十万円単位の追加費用が発生することがあります。これらは現地調査では確認できず、工事中に初めて判明するケースも少なくありません。

地中埋設物が発見された場合の対応については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

ケース3: 重機が入れない・道が狭いなどの立地条件

現場の前の道が狭く、解体用の重機や廃材運搬用のトラックが入れない場合、作業の多くを手作業で行う「手壊し」解体になります。重機を使えば1日で終わる作業でも手壊しでは数日かかることがあり、その分人件費が増えて総額が数十万円単位で高くなる場合があります。

ケース4: 不用品の処分量が多い

家の中に家具や家電、衣類などの不用品が多く残っていると、数万円~数十万円の追加費用になる場合があります。解体業者が処分する場合、これらは法律上「産業廃棄物」として扱われ、一般ごみとして自治体に出すよりも処理費用が高くなります。

過去には、4tトラック8台分の不用品の処分費が72万円になった事例もあります。

解体工事でトラブルを回避する方法【6つのポイント】

家を解体する際に気をつけるべきポイントを6つピックアップしてお伝えします。

解体工事でトラブルを回避する方法【6つのポイント】
  • 注意点1:騒音や粉じんにおいて、近隣への配慮を怠らない
  • 注意点2:境界線の確認を行う
  • 注意点3:現地調査に立ち会い「工事内容の認識」を合わせる
  • 注意点4:契約内容・支払条件を確認する
  • 注意点5:解体後の「建物滅失登記」を忘れない
  • 注意点6:固定資産税が上がるタイミングに注意する

注意点1:騒音や粉じんにおいて、近隣への配慮を怠らない

解体工事中に騒音や粉じん、交通渋滞などで苦情が寄せられると、行政が介入することがあります。その結果、工期の遅れや追加費用が発生したり、最悪の場合は工事の中断につながることもあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、次の4つの対策をしっかり行ってくれる解体業者を選ぶのがポイントです。

  1. 事前挨拶
    工事前に近隣へ挨拶に行き、工事内容やスケジュール、騒音・粉じんの影響を説明して理解を得ます。
  2. 騒音対策
    作業時間を守り、防音シートを使うなどして騒音をできるだけ抑えます。
  3. 粉塵対策
    水まきや養生シートを使って粉じんの飛散を防ぎ、近隣の健康被害を防止します。
  4. 交通対策
    工事車両の出入りルートや駐車場所を事前に決め、交通渋滞や迷惑駐車を避けます。

注意点2:境界線の確認を行う

住宅密集地における解体工事で、近隣トラブルになりやすいのが「境界」に関する問題です。工事着手後に「このブロック塀はお隣さんのものだった」と判明した場合、工事計画の変更や、最悪の場合は工事の中断につながる可能性があります。必ず事前に以下の2点を確認し、隣人と合意形成をしておきましょう。

  1. 所有者不明のブロック塀やフェンス
    どちらの所有物か、あるいは共有物なのかを法務局の資料や過去の書類で確認しておきましょう。不明な場合は、隣人と話し合い、撤去費用をどう分担するか、あるいは残すのかを書面で取り交わしておくのが理想です。
  2. 越境している庭木や給湯器など
    越境している物がある場合、解体作業の邪魔になる可能性があります。事前に隣人に伝え、対応(剪定や一時的な移動など)を相談しておきましょう。

注意点3:現地調査に立ち会い「工事内容の認識」を合わせる

業者との「言った・言わない」のトラブルを防ぎ、予期せぬ追加費用を回避するためには、業者による「現地調査」に必ずあなた自身が立ち会うことが重要です。現地調査では、主に以下の3点を確認しましょう。

  1. 施工範囲の確認
    「どこまでを解体し、何を残すのか」を具体的に確認します。「このブロック塀はお隣さんのもの」「庭のこの木は残したい」など、曖昧な点をなくすことが重要です。また、家の中に残っている家具や家電(残置物)の量も正確に伝えることで、後からの追加請求リスクを減らせます。
  2. 現場状況(重機の搬入口)の確認
    前述の通り、重機が現場に入れない場合は作業の多くを手作業で行う「手壊し解体」となり、工期が延びて解体費用が高くなります。もし隣家の駐車場を一時的に借りるなど重機の搬入路を確保できる方法がある場合は、事前に業者に相談することで費用を抑えられる可能性があります。
  3. 工期の確認
    解体後に新築などを予定している場合は、開始日と終了予定日を確認しましょう。30坪ほどの木造2階建て住宅の目安は約2週間ですが、道が狭い現場や基礎構造が特殊な場合はさらに時間がかかることがあります。契約書に記載された工期や対応内容も合わせて確認しておくと安心です。

注意点4:契約内容・支払条件を確認する

契約書で工事内容や支払方法・タイミングなどに相違がないか確認し、口約束は避けましょう。

支払方法は現金・銀行振込・クレジットカード・ローンなど、業者によって異なります。支払いのタイミングも着手金・中間金・完工金に分かれ、通常は着手金と完工金の2回払いです。

運営者 稲垣

着手金は解体費用の30〜50%が目安です。これより極端に高い場合は、悪質業者や資金繰りが厳しい業者の可能性があるため注意が必要です。

注意点5:解体後の「建物滅失登記」を忘れない

解体工事が終わったら、1ヶ月以内に「建物滅失登記」を行い、建物がなくなったことを法務局に届け出る必要があります。もしこの手続きを忘れると、以下のような不利益が生じます。

  • 10万円以下の過料(罰金)が科される可能性がある。
  • 存在しない建物に固定資産税が課税され続ける。
  • その土地の売却や、新しい建物の建築(新築)ができなくなる。

申請は法務局の窓口に行く方法と、オンラインで行う方法があります。手続きに不安があれば、土地家屋調査士に代行を依頼することもできます。

解体工事後の滅失登記の手続きについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

注意点6:固定資産税が上がるタイミングに注意する

家を解体すると、土地にかかる固定資産税が最大6倍に上がる可能性があります。これは、建物がなくなることで「住宅用地の特例」という税の軽減措置が受けられなくなるためです。

土地の面積が広いほど税負担の影響が大きくなるため、解体の時期は慎重に決める必要があります。

解体の最適なタイミングは「1月2日以降」

固定資産税は、毎年1月1日時点で建物が存在しているかどうかで税額が決まります。そのため、1月2日以降に解体を始めれば、その年の固定資産税には住宅用地の特例が適用され、税金の急増を1年遅らせることができます。

更地で売却するなら「12月31日までに名義変更」

もし「解体してから土地を売る」予定がある場合は、最も税負担を抑えるには、解体と売却(買主への名義変更)を同じ年の12月31日までに完了させるのがポイントです。

1月1日時点の所有者がその年の固定資産税を支払うことになるため、名義変更が年をまたぐと、翌年の高額な固定資産税(更地価格)はあなたが支払うことになります。(※実際には、引渡し日をもとに固定資産税を日割りで清算するのが一般的ですが、原則は1月1日時点の所有者に納税義務があります。

なお、解体時の固定資産税については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

解体工事の流れ【依頼から完了まで】

家の解体工事は、次の6ステップで進められるのが一般的です。

解体工事の流れ
  1. 解体工事が本当に必要か話し合い、決定する
  2. 解体業者を探して契約する
  3. 着工前の準備・届け出を行う
  4. 着工準備をする
  5. 工事が行われる
  6. 作業が終了する

それでは、それぞれのステップについて詳しく解説します。

解体工事が本当に必要か話し合い、決定する

まずは家族や関係者と解体の必要性を話し合い、建物の構造や解体範囲を確認しましょう。土地売却やリフォーム、借地返却など目的によって解体の進め方が変わるので注意が必要です。事前に境界線や残す設備の確認も忘れずに。

解体業者を探して契約する

解体業者はインターネットで調べて相見積もりを取り、ホームページ・口コミ・連絡の取りやすさ・行政処分歴を確認します。現地調査で詳細をすり合わせて見積書を比較検討し、内容・保険・許可の有無などを確認した上で契約します。

着工前の準備・届け出を行う

解体前に不用品をどこまで片づけるかを解体業者と確認し、ライフラインの停止手続きを行います。官公庁への届け出は解体業者が代行する場合が多いので確認し、着工1~2週間前に近隣挨拶をしてトラブル防止に努めます。

着工準備をする

解体現場には法令で定められた資格や連絡先などの看板設置が義務付けられています。作業スペースや搬入経路が狭い場合は、敷地内の塀や庭木を先に撤去し、重機が敷地内で安全に作業できる環境を整えます。

工事が行われる

工事開始後はまず足場組立と仮設養生を設置し、安全対策と飛散防止を行います。続いてアスベスト除去や屋内残置物、内装撤去を手作業で進め、その後屋根材・外壁を丁寧に撤去します。駆体解体は重機で品目ごとに分別しながら行い、最後に基礎や地中埋設物、外構の撤去を実施します。

作業が終了する

解体後は廃材を撤去し土地を平らに整地、現地で仕上がりを確認して問題がないかチェックします。請求書が届いたら支払いを行い、最後に建物滅失登記の申請をして工事完了です。

解体工事の流れについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

【FAQ】家の解体に関するよくある質問

ここでは家を解体するにあたって、解体ユーザーからよくある質問をまとめました。ご自身の状況と照らしあわせてご活用ください。

相続した実家を取り壊す場合、解体費用は誰が払うのが一般的ですか?

誰が負担するかを定めた明確な法律はなく、相続人全員による「遺産分割協議」で決めるのが一般的です。

負担方法は法定相続分に応じて分けるだけでなく、「不動産を相続する人が全額負担する」「売却益から差し引く」「預貯金から先に確保する」など、状況に応じて決められます。

後々のトラブルを防ぐためにも、費用負担の内容は事前に話し合い、書面に残しておくことが重要です。

出典:民法

第九百七条 共同相続人は、次条第一項の規定により被相続人が遺言で禁じた場合又は同条第二項の規定により分割をしない旨の契約をした場合を除き、いつでも、その協議で、遺産の全部又は一部の分割をすることができる。

第二百五十三条 各共有者は、その持分に応じ、管理の費用を支払い、その他共有物に関する負担を負う。

引用:民法|e-GOV法令検索

親がまだ住んでいるうちに、実家じまいや準備を始めてもいいのでしょうか?

はい。親御さんがご健在のうちに始めることをおすすめします。

なかなか話しづらい議題ではあると思いますが、終活や生前整理をせずに実家を相続したことで、遺品をどのように扱えば良いのか分からずに困るケースも少なくありません。

「終活」や「生前整理」という言葉を直接使うと傷つけてしまう可能性もあるため、「地震に備えて危ないものを片付けよう」「使っていない部屋を少し整理しない?」といった形で、さりげなく提案してみるのも良いでしょう。親御さん自身にしか価値の分からないものも多いので、一緒に作業することで、思い出話を聞きながら大切なものを確認できるという大きなメリットもあります。

生前整理の進め方について、初田理事からアドバイスをいただきました。

理事 初田秀一

ご両親と一緒に片付けを始めることは、物の整理だけでなく、心の準備期間にもなります。親御さんが『この家もそろそろ潮時かな』とご自身で納得されるための、とても大切な時間です。決して無理強いせず、ご両親のペースに合わせて、ゆっくりと進めてあげてくださいね。

なお、実家の処分については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

実家の解体前に、仏壇はどうしたらいいですか?

仏壇は、処分前に「魂抜き(たましいぬき)」を行うのが一般的です。

仏壇にはご先祖の魂が宿ると考えられているため、僧侶などに依頼して魂抜きを行い、ご先祖に感謝して丁寧に見送ってから処分します。魂抜き後は、仏壇店などに引き取ってもらうのが一般的です。

なお、魂抜きは法律で義務付けられているものではなく、実施するかどうかは家族で相談して判断できます。

解体費用と新築費用、住宅ローンは一本化できますか?

はい、多くの金融機関で一本化できます。

「解体費用一体型ローン」と呼ばれる商品や、住宅ローンに解体費用を上乗せする形で対応してもらえます。ただし、金融機関によって条件が異なるため、まずは取引のある銀行やハウスメーカー提携の金融機関に相談してみることをお勧めします。

解体ローンについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

建て替えの場合は、ハウスメーカーに全て依頼するべきでしょうか?

分離発注をおすすめします。

建て替えにおける分離発注とは、解体工事を解体業者に、新築工事をハウスメーカーや工務店に依頼することを指します。

ハウスメーカーに解体工事を依頼することは可能ですが、多くの場合は下請け会社に解体を依頼することになります。下請け会社を挟んだ分だけ中間マージンが発生するため、直接解体業者に依頼をするほうが「建て替えにかかる費用」は安く抑えられます。

建て替えの場合でも、解体費用の補助金は利用できますか?

はい、条件を満たせば利用できます。

取り壊す建物が古い耐震基準で建てられた木造住宅であったり、空き家の解体であったりすれば、利用できる可能性は高いと言えます。

建て替えもこれらの条件に合致すれば対象になる場合があるので、お住まいの市区町村のホームページで「解体 補助金」といったキーワードで検索してみてください。

【まとめ】まずは複数社から見積もりを取りましょう

家を解体する際の費用は、90万円〜420万円と幅があります。建物の構造や立地、残置物の有無、地中埋設物の状況などによって大きく変わるため、「何にいくらかかるのか」を把握して後悔のない選択をすることが大切です。

まずは2~3社以上の解体業者から見積もりを取り、費用だけでなく、説明の丁寧さや対応力、信頼性を比較しましょう。場合によっては値引き交渉や工事の依頼時期を調整することで、さらに費用を抑えられることもあります。

理事 中野達也

家の解体は費用も手間も大きなものです。だからこそ、よく分からないまま進めるのではなく、しっかり確認・比較・相談を重ねて、納得のいく解体を目指しましょう。

解体業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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※ 概算は目安です。正確な金額は現地調査による見積もりが必要です

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この記事を書いた人

「解体工事の準備から完了まで、初めての方でも迷わないよう、一つずつ丁寧に解説します。」

「初心者にもわかりやすく」をモットーに、解体工事の全工程をステップバイステップで解説する記事を得意とするライター。毎週の専門勉強会で得た知識や業者様へのインタビューを元に、手続きの流れや専門用語を図解なども交えながら、読者が迷わずに理解できる記事作りを心がけている。

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