今回は東京都世田谷区で行われた「間口が約1mの狭い木造2階建てアパートの解体工事」の事例をご紹介します。
運営者 稲垣今回ご紹介するのは、現場の間口が約1mと非常に狭く「重機が入らない条件でも、できるだけ解体費用も抑えたい」という案件。
現地調査で解体業者に気になるポイントをヒアリングしておくのが重要です。
監修者
運営責任者「スッキリ解体」編集長
稲垣 瑞稀(いながき みずき)
解体業界専門のWebメディアでWebディレクターとして6年以上、企画・執筆・編集から500社以上の解体業者取材まで、メディア運営のあらゆる工程を経験。近年は解体の前段にある空き家問題(管理・解体・補助金・税制)にも取材領域を広げている。正しい情報が届かず困っている方を助けたいという想いから、一個人の責任と情熱で「スッキリ解体」を立ち上げ、全記事の編集に責任を持つ。
執筆「スッキリ解体」専属ライター
酒巻 久未子(さかまき くみこ)
「解体工事でお悩みの方に、同じ主婦の立場から実用的な情報をお届けします。」
数多くのお客様や業者様へのインタビューを通じて、お客様が抱えるリアルな悩みに精通。実際の解体工事現場での取材を重ね、特に「お金」や「近隣トラブル」といった、誰もが不安に思うテーマについて、心に寄り添う記事を執筆。子育て中の母親ならではの、きめ細やかな視点も大切にしている。
世田谷区 17坪木造2階建てアパートの解体事例解説
解体依頼の背景
依頼主であるSさんは、老朽化が進んだ築40年の木造アパートの解体を、最後の入居者が退去したタイミングで決断しました。
しかし現地は間口が約1mと非常に狭く、重機が進入できないことが判明。「解体現場の間口が狭いので無事に解体できるか」という点に大きな不安を抱えていました。
また、手壊し解体になる可能性から工事費用の増加も懸念しており、安全に解体できることを前提にできるだけ費用を抑えたいという希望もありました。
解体工事のポイント
間口が約1mと非常に狭い現場では、一般的な解体工事とは異なり「施工方法」と「業者の経験値」が工事の安全性や仕上がりに大きく影響します。
- 狭小地での施工実績がある業者か?
重機が使えない、または限定的になる現場では手壊し解体の経験が不可欠です。狭小地や密集地での施工実績があるか確認しましょう。 - 搬出経路(廃材の運び出し方法)が具体的に説明されているか?
間口が狭い現場では、廃材を人力で搬出するケースが多くなります。どのように安全に搬出するのか、事前に説明があるかが重要な判断ポイントです。 - 近隣建物への養生・安全対策が十分か?
建物同士の距離が近い場合、粉塵や落下物によるトラブルが起こりやすくなります。養生の範囲や作業手順について、あらかじめ丁寧に説明してもらえるか確認しておきましょう。 - 追加費用が発生する条件が明確か?
狭小地では作業人数や工期が増えやすく、後から費用が変動する可能性があります。追加費用の発生条件を事前に確認しましょう。
運営者 稲垣間口が狭い解体現場では解体できるかよりも、「狭小地での施工経験がある業者かどうか」が工事の安全性と費用を左右する重要なポイントになります。
解体業者選びのポイント

Sさんのもとには、3社の解体業者が現地調査に訪れました。現地調査では、解体予定の木造アパート内部だけでなく、母屋との距離や庭木の位置まで確認。
複数社の見積もりを比較する中で金額差が50万円以上あり不安も感じましたが、施工実績や対応内容を踏まえて検討した結果、見積もり費用を105万円で提示したA社へ依頼することにしました。
今回、この解体業者を選んだ主な理由は次のとおりです。
- 狭小地での手壊し解体の実績が豊富だった
- 現地調査が丁寧で、敷地条件を細かく確認していた
- 手壊し解体による工事内容や注意点を分かりやすく説明してくれた
- 「現場からトラックまで廃材を手作業で運ぶため、毎日2人分の運搬要員を計上する」などの説明があり、説得力があった
運営者 稲垣解体工事では、「一番安い業者」ではなく、現場条件を正確に把握したうえで見積もりを出しているかが、後悔しない業者選びのポイントです。
施工中の現場写真
①足場設置・養生

老朽化が進んだ木造2階建てアパートは、隣家との距離が近く間口も約1mと狭いため、全面に養生シートを設置して解体を実施しました。手壊し解体で発生した廃材は、作業員が背負子(しょいこ)※を使用し、トラックまでの約10メートルを往復して搬出しました。
※背負子
荷物を背中に担いで運ぶための運搬具を指す。
②整地

建物解体後は細かな廃材やごみを手作業で取り除き、土地の状態を確認しながらきれいに仕上げました。
お客様の声
丁寧に対応してくださった業者の方には本当に感謝しています。老朽化したアパートが倒壊しないかという長年の不安がなくなり、ほっとしています。
Sさんは、手壊し解体が得意な業者を紹介してもらえたので、トラブルなく工事を無事に終えられた点に大変満足されていました。
スッキリ解体からのアドバイス
今回Sさんは、「自宅前の道幅が狭くても工事ができるのか」という不安を解消したうえで、依頼先を決定しています。
前面道路が狭い現場では、道路や車両計画の確認が不十分なまま契約すると、近隣トラブルや工期延長になるため注意が必要です。
- 道路使用や交通規制の確認は済んでいるか?
- 工事車両の待機場所や入れ替え計画は決まっているか?
- 作業時間帯への配慮はされているか?
- 緊急時の対応方法が共有されているか?
運営者 稲垣現場条件と業者の経験が合っていれば、狭小地でも安全な施工は十分に実現できます。
まとめ
今回の解体事例では、間口が約1mと狭く重機が入らない条件でも、無事に解体工事を終えられました。
ポイントとなったのは、「手壊し解体を得意とする業者を選定したこと」「現場条件を正確に踏まえた見積もり内容を確認したこと」です。
狭小地という難しい現場でも、施工方法と業者の得意分野が一致していたことで、安全性と費用面の両立につながりました。
複数社の現地調査を通じて対応力や説明内容を見極めたことも、トラブルのないスムーズな工事完了につながった大きな要因といえます。
運営者 稲垣工事を滞りなく進めるためには、希望条件や疑問を業者にヒアリングすることが重要です。ぜひご希望の地域で解体業者を探してみてください。
なお、重機が入らない解体工事については次の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
