川崎市で隣家と近い建て替えの解体事例(軽量鉄骨造2階建て住宅42坪)

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施工日 2018年8月
解体費用総額 241万9,200円
都道府県 神奈川県
所在地 川崎市
坪数 42坪
構造 軽量鉄骨造2階建て/住宅
築年数 35年
施工期間 約10日

今回は神奈川県川崎市で行われた「建て替えに伴う軽量鉄骨造2階建て住宅の解体工事」の事例をご紹介します。

運営者 稲垣

今回ご紹介するのは、狭小地の建て替えで「隣家との境界にあるブロック塀の所有者を明らかにし、近隣トラブルを回避したい」という案件。
トラブル回避には、境界線の調査や近隣挨拶などの事前準備が重要です。

この記事の制作チーム

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中野 達也監修者

一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事

中野 達也(なかの たつや)

解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。

稲垣 瑞稀運営責任者

「スッキリ解体」編集長

稲垣 瑞稀(いながき みずき)

解体業界専門のWebメディアでWebディレクターとして6年以上、企画・執筆・編集から500社以上の解体業者取材まで、メディア運営のあらゆる工程を経験。近年は解体の前段にある空き家問題(管理・解体・補助金・税制)にも取材領域を広げている。正しい情報が届かず困っている方を助けたいという想いから、一個人の責任と情熱で「スッキリ解体」を立ち上げ、全記事の編集に責任を持つ。

丸山 夏実執筆

「スッキリ解体」専属ライター

丸山 夏実(まるやま なつみ)

「”わからない”という不安を、”わかった!”の安心に変えるお手伝いをします。」

はじめて解体工事に直面する方の不安な気持ちに、誰よりも共感することを大切にするライター。数多くの業者インタビューや専門勉強会を通じて、プロの専門用語を一般の方にもわかりやすく伝える。読者と同じ目線に立ち、一緒に不安を解決していくパートナーのような記事作りを信条としている。

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目次

川崎市 42坪軽量鉄骨造2階建て住宅の解体事例解説

解体依頼の背景

依頼主であるSさんは、老朽化が進んだ実家の建て替えに伴う解体を予定。

住宅密集地にある現場は、隣家との距離が近く境界線がわからないという不安を抱えていたため、丁寧な事前調査をご希望でした。

また、長く住み続けるため「ご近所トラブルは絶対に避けたい」と強くご希望されており、近隣配慮のできる業者選びが必要でした。

解体工事のポイント

工事中の近隣トラブルを防ぐポイントは、2つの事前確認です。

  • 土地の境界線の確認
    • 隣家との境界にあるブロック塀などを撤去する際、所有権が曖昧なままではトラブルの原因になります。
      法務局で取得できる「地積測量図」を準備し、現地調査の際に解体業者へ確認を依頼しましょう。図面でも境界が不明な場合は、測量士や土地家屋調査士への依頼が必要です(費用目安:数十万円程度)。
  • 近隣挨拶と工事中の配慮
    • 業者によって挨拶回りの範囲クレーム対応の体制は異なります。契約前にしっかりと確認し、養生シートの設置や散水など工事中の騒音・粉塵対策についてもすり合わせておきましょう。
運営者 稲垣

業者の挨拶回りにはできる限り同行しましょう。業者の説明内容を直接把握できるだけでなく、近隣住民の安心感にもつながりトラブル予防になります。

Sさんは、法務局で取得した「地積測量図」を元に、業者と土地の範囲を確認しました。

すると、隣家との間を隔てているブロック塀はSさんの敷地内にあると判明。調査結果を踏まえて隣人にブロック塀の解体を相談したところ、しっかり調べてから相談したことへのお礼を言われ、「そういうことならSさんに任せるよ」と快諾を得ました。

相見積もりの結果

Sさんはブロック塀を全撤去する場合と一部残す場合、2パターンの見積書を2社に依頼しました。

最終的に、ブロックは一部残すことに決めたSさん。2社の解体業者の見積費用総額を比較した結果、費用総額は「A社266万円」「B社241万9,200円」でした。

A社の見積書

A社の見積書

※「建物床面積」の単位の項目ですが、正しくは「53,000」です。

B社の見積書

■ブロック塀を全撤去する場合

B社ブロック塀全撤去の見積書1
B社ブロック塀全撤去の見積書2

■ブロック塀を部分撤去する場合

B社ブロック塀部分撤去の見積書1
B社ブロック塀部分撤去の見積書2

見積書比較のポイント

2社の見積もりには20万円以上の差があり、大きな違いは「単価の有無」でした。

A社は「一式」の項目が多く、具体的な内訳がわかりません。どんぶり勘定している可能性があります。

一方B社の見積書は項目が細分化されており、懸念していた境界のブロック塀についても「全撤去と一部残し」それぞれの「単価」と「数量」を明記した上でわかりやすく説明してくれました。

運営者 稲垣

大雑把に計算された見積もりは、一見安く見えても後の追加費用で高額になるリスクがあります。B社のように単価が決まっていれば、万が一追加費用が発生した際もあらかじめ提示された単価で計算されるため、不当な請求を防げます。

施工中の現場写真

①足場設置・養生

解体する住宅
養生シート設置後の解体作業の様子

Sさんの実家は私道の奥にあり、隣家との距離が近接していました。解体による粉塵や騒音の飛散を防ぐために、しっかりと防音・防塵シートで建物を覆い、慎重に作業を開始します。

②重機による躯体解体

重機による躯体解体の様子

屋根材や内装材を手作業で丁寧に撤去した後、重機を搬入して建物の本体を解体していきます。住宅密集地での作業でしたが、熟練のオペレーターが小型の重機を操縦し、周囲に配慮しながら安全かつ手際よく解体を進めました。

③基礎撤去作業

 基礎撤去作業の様子
 基礎撤去作業の様子

建物の地上部分の解体が終わると、地中に埋まっているコンクリート基礎を掘り起こして撤去します。地中から想定外の障害物(浄化槽や昔の瓦礫など)が出ないか確認しながら丁寧に進めます。

④整地・引き渡し

解体後の更地

懸念されていたブロック塀は、隣家との境界を明確にするために一部残しました。最後にきれいな更地に仕上げ、近隣トラブルも一切なく無事に工事完了となりました。

お客様の声

「隣の家との境界がわからず不安でしたが、アドバイスのおかげで無事に確認できました。B社はご近所への挨拶をしっかり行ってくれて、見積もりも丁寧でした。トラブルなく、費用も抑えて解体できて本当に良かったです!」

Sさんは、建て替え後も住み続ける土地で近隣との関係を良好に保ちながら、費用を抑えて解体を終えられたことに大変満足されていました。

スッキリ解体からのアドバイス

今回、Sさんがブロック塀を一部残したのは理由があります。

  • 隣家との境界線を明確に保つため
    すべて撤去して更地にすると自分の土地の範囲が分かりにくくなり、将来的な境界トラブルの原因になり得ます。
  • 費用の節約
    全撤去に比べて作業量や廃材が減るため、解体費用や処分費を抑えられます。
  • 新設時の基礎としての活用
    建て替えに伴い目隠しフェンスなどを新設する際、残したブロックを基礎として再利用できる場合があります。
運営者 稲垣

安全性が確認されたブロック塀を一部残して撤去することはよくあります。現場の状況に合った解体方法を業者と相談しましょう。

なお、スッキリ解体には「ブロック塀の解体」について徹底解説した記事もございます。よろしければあわせてご覧ください。

まとめ

今回の解体事例では、Sさんのご希望どおり、近隣トラブルなく無事に更地にできました。

ポイントは「事前に土地の境界線を確認し解体範囲を明確にしたこと」「見積書の内容を細かく比較して信頼できる業者を見極めたこと」です。

不明だった隣家との境界線を明確にしたことで、ブロック塀の撤去工事が問題なく進み、スムーズな解体を実現できました。

また、見積書の内訳が明瞭な業者を選ぶことで、結果的に約24万円のコストカットにも繋がりました。

運営者 稲垣

住宅密集地での解体は、境界線を正確に把握し業者と共有することが重要です。ぜひご希望の地域で解体業者を探してみてください。

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