今回は神奈川県横浜市で行われた「借地返却に伴う木造2階建て住宅の解体工事」の事例をご紹介します。
運営者 稲垣今回ご紹介するのは、借地の返却期限が3ヶ月後に迫っており「期限に絶対遅れず、かつ解体費用を安く抑えたい」という案件。
現地調査で解体業者に気になるポイントをヒアリングしておくのが重要です。
監修者
運営責任者「スッキリ解体」編集長
稲垣 瑞稀(いながき みずき)
解体業界専門のWebメディアでWebディレクターとして6年以上、企画・執筆・編集から500社以上の解体業者取材まで、メディア運営のあらゆる工程を経験。近年は解体の前段にある空き家問題(管理・解体・補助金・税制)にも取材領域を広げている。正しい情報が届かず困っている方を助けたいという想いから、一個人の責任と情熱で「スッキリ解体」を立ち上げ、全記事の編集に責任を持つ。
横浜市 24.5坪木造2階建て住宅の解体事例解説
解体依頼の背景
依頼主であるIさんは、借地の返却期日が3ヶ月後に迫る実家の解体を予定。
借地は更地にしてから返却する契約で「期日に絶対遅れてはいけない」と不安を抱えていたため、業者選定から工事完了までスムーズに進めることをご希望でした。
また、「なるべく費用を抑えたい」という希望もありましたが、地主とのトラブルを避けるため安くても対応がずさんな業者はNGでした。
解体工事のポイント
今から3ヶ月以内に解体工事を終えるためには、解体業者の「レスポンスの早さや丁寧さ」「予定外の工事への対応」などが重要になります。
- 電話やメールなどの対応は迅速か?
見積依頼の段階でレスポンスの速さが怪しい業者は避けるべきです。 - 「工程表(スケジュール表)」を出してくれるか?
天候不良などを見据えて予備日も含めてあると安心です。 - 近隣対策を重視しているか?
近隣トラブルは工事遅延の原因になり得ます。事前挨拶や工事前の配慮に余念がない業者を選びましょう。 - 「地中埋設物」への言及があるか?
工事中に地中埋設物が出てきた場合の対応を事前に決めておくと、後々に余計な時間を割かずに済みます。
運営者 稲垣これらは見積書の内容ではなく、現地調査など実際にヒアリングをして確かめましょう。
相見積もりの結果
3社の解体業者の見積費用総額を比較した結果、費用総額は「A社165万円」「B社153万円」「C社135万円」でした。
A社の見積書
B社の見積書

C社の見積書

見積書比較のポイント
IさんはA社とC社に30万円の費用差があることを不審に思いましたが、業者へヒアリングをしたところ「C社は廃棄物の処理施設を自社で所有している」ことが大きな要因だとわかりました。
廃棄物の処理を外注しないことで余計なマージンをカットし、結果的に費用を抑えられました。単に最安値の業者に依頼するのではなく「どうして安いのか」を明確にした上で依頼先を決めましょう。
運営者 稲垣C社は調査前に現場の図面を作成し、現地でも丁寧に対応してくれました。今回はスムーズな対応を希望していたため、費用総額だけでなく対応の誠実さも重要です。
施工中の現場写真
① 足場設置・養生

Iさんの実家は住宅密集地にありました。周囲に建物が立ち並んでいるため、解体による埃や破片が近隣へ飛散しないように建物全体を養生シートでしっかりと覆います。
② 内装材・屋根の撤去

重機で建物を取り壊す前に窓枠、設備、屋根材などを手作業で撤去します。これらは法律で分別が義務付けられているため、種類ごとに丁寧に袋詰めを行い、リサイクル効率を高めます。
③ 重機による躯体解体

内装の撤去が終わったら、重機を搬入して本格的な解体に入ります。熟練のオペレーターが手際よく建物を解体していきます。
④ 整地・引き渡し

解体後は、土の中に細かい木くずやコンクリートガラが残っていないかを入念に清掃します。最後に地面を平らにならし、綺麗な更地に仕上げて工事完了です。
工事後の手続きまで含めて2ヶ月以内に工事を終え、返却予定日まで余裕を持って完工できました。
お客様の声
「返却期日が迫る中での依頼でしたが、問い合わせから現地測量まで順調に進んだので、安心して工事を見守れました。C社の担当者様も感じがよく、最後まで丁寧に対応いただけました。」
Iさんは、地主や近隣とのトラブルがなく、期日に間に合いながらも費用を抑えられたことに大変満足されていました。
スッキリ解体からのアドバイス
今回Iさんは「返却期限を守る」ことでトラブルを避けようと努めました。
他にも借地返却では「解体費用の負担や施工範囲の認識ズレ」によるトラブルも発生しやすいため注意が必要です。
- 庭石・庭木・門扉・外構はどれを残してどれを撤去するか?
- 地中埋設物が出てきた場合どちらの負担になるか?
- いつから・どの業者が・どういう手順で壊すか?
運営者 稲垣Iさんの事例では事前に地主と借地権の契約内容をしっかり話し合われていました。
地主とのトラブルを避けるためには、工事着手前に「地主・借地人・解体業者」の三者で現地を見ながら、「何を壊し、何を残すか」をすり合わせる必要があります。
まとめ
今回の解体事例ではIさんの希望どおり、工事後の手続きを含めて2ヶ月で完工できました。
ポイントは、「事前に地主との話し合いをし解体計画を立てたこと」「複数社と現地立会いをして対応の印象を見極めたこと」です。
工事契約後に遅れが発生する原因を事前になるべく排除できたことで、スムーズな解体を実現できました。
また、複数社を比較したことで結果的に30万円のコストカットにも繋がりました。
運営者 稲垣工事を滞りなく進めるためには、希望条件や疑問を実際にヒアリングすることが重要です。ぜひご希望の地域で解体業者を探してみてください。

