滋賀県大津市の解体業者12社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 2ページ目
大津市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
大津市に所在する12社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「大津市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「大津市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
大津市の解体工事事情と地域特性
大津市の概要
大津市は、琵琶湖と比叡・比良山系に挟まれた南北に細長い地形で、県庁所在地と歴史的な門前町の二つの顔を持つ街です。
滋賀県の県庁所在地である大津市は、人口約34.3万人の中核市です。市域は南北に約43kmと非常に細長く、東に琵琶湖、西に比叡・比良山系が迫るという特徴があります。
京都市に隣接する南部はベッドタウンとして発展する一方で、比叡山延暦寺の門前町や旧東海道の宿場町といった、歴史的な街並みも色濃く残っています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
市内の多くを占める傾斜地や歴史的な地区の狭い道が、解体工事を難しくしています。そのため、特殊な工法や追加の安全対策費用が必要になることがあります。
- 地形の特徴:比叡平や大石中地区など、山裾に広がる住宅地の多くは急な傾斜地にあります。古い擁壁も多く、工事の際には崩落のリスクも考えなければなりません。また、におの浜周辺など琵琶湖岸の埋立地は地盤が軟弱なため、重機を使う際には地面の沈下対策が必須です。
- 道路事情:京都市へ繋がる国道1号は慢性的な渋滞が課題で、廃材を運び出すトラックの効率が落ち、運搬費が割高になる可能性があります。一方で、市北部を走る国道161号バイパスは2025年までに4車線化が完了したことで、搬出ルートの利便性は向上しました。しかし、坂本地区や中心市街地には昔ながらの区割りが残り、2tトラックでさえ入るのが難しい狭い道が網の目のように広がっています。
- 費用への影響:傾斜地や道が狭い場所での工事は、小型の重機を使ったり手作業で壊す部分が増えたりします。そのため、解体費用が標準の1.3倍から1.5倍になる「特殊立地割増」が適用されることがあります。また、狭い道路での作業では交通誘導員の配置が不可欠で、その人件費も費用に上乗せされます。
運営者 稲垣坂本地区のような歴史的な場所での解体は、本当に業者選びが重要です。私がこれまで見てきたトラブルで多いのが、こうした石垣や隣家の塀を傷つけてしまうケースです。見積もりの際に「石垣の保護はどうしますか?」と質問し、防振対策などを具体的に説明してくれる、経験豊富な業者に依頼してください。
歴史的景観の保護が求められる解体工事の特殊性
世界遺産・比叡山延暦寺の門前町である坂本地区では、歴史的な資産「穴太衆(あのうしゅう)積み石垣」の保護を最優先に考える必要があり、解体工事には特別な技術と細心の注意が求められます。
大津市、特に坂本地区での解体工事は、ただ建物を壊すだけでは済みません。この地域は「景観形成特別地区」に指定されており、職人集団「穴太衆」による見事な石垣が街の至る所に残っています。
解体工事では、この石垣を傷つけないことが絶対条件です。重機の振動で石垣が崩れないよう、十分な距離を取ったり、防振用の鉄板を敷いたりといった対策が欠かせません。場合によっては、石垣の周辺だけは手作業で慎重に解体を進める必要があります。
万が一石垣を壊してしまった場合、修復には専門の職人が必要で、その費用は非常に高額になります。また、延暦寺の僧侶の隠居所だった「里坊」の解体などでは、敷地内に文化財が埋まっている可能性も考慮する必要があり、特に繊細な作業が求められます。
解体工事・空き家対策の補助金
大津市には、倒壊の危険がある古い空き家や、危険なブロック塀の撤去費用を補助する制度があります。ただし、いずれの制度も工事を始める前の申請が絶対条件です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 大津市老朽空家等除却事業補助金 | 最大50万円(補助率1/3〜1/2) | 特定空家等、または市の判定で不良度が100点以上の木造住宅の撤去。 |
| 大津市ブロック塀等の撤去等促進事業費補助事業 | 最大10万円(補助率2/3) | 通学路などに面し、高さ1.2mを超える危険なブロック塀などの撤去。 |
| 高齢者等住宅改造助成(一部解体含む) | 工事費の自己負担50万円超が対象 | 65歳以上の高齢者が居住する住宅のバリアフリー改修(※2026年3月31日まで)。 |
【注意】どの制度を利用する場合でも、必ず工事の契約や着工の前に市役所へ相談・申請をしてください。工事が始まってからの申請は一切認められません。
また、家を解体して更地にすると、翌年から土地の固定資産税が大幅に上がることがあります。解体後の土地をどうするかもしっかり計画しておくことが大切です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
大津市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
解体工事で出た廃棄物は市が運営するクリーンセンターへ搬入できます。ただし、産業廃棄物の受け入れには制限があるため、建設リサイクル法に基づき現場で厳格に分別することが求められます。
解体工事で発生した廃棄物は、市内のクリーンセンターへ搬入できます。ただし、産業廃棄物にあたるものは、事前に市との協議が必要になるケースがあります。
大津市では建設リサイクル法の遵守が徹底されており、コンクリート、木材、アスファルトといった資材は、現場でしっかり分別することが義務付けられています。特にアスベスト(石綿)が含まれる建材の事前調査と、その結果の掲示は厳しくチェックされ、違反すると工事停止命令の対象になります。
運営者 稲垣大津市での解体工事は、比叡平などの傾斜地や市街地の渋滞といった地形や道路の条件に加え、特に坂本地区の「穴太衆積み石垣」のような歴史的景観への配慮が欠かせません。補助金制度をうまく活用しながら、こうした特殊な現場に対応できる知識と技術を持った業者を選ぶことが、成功の鍵です。
大津市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 40,800円 | 20,500~65,000円 |
| 鉄骨造 | 48,600円 | 38,800~60,000円 |
| RC造 | 87,500円 | 55,000~120,000円 |
| 内装解体 | 16,500円 | 16,500~16,500円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
大津市の解体業者一覧
大津市の解体業者、全12社をご紹介します。
株式会社タイズ
株式会社タイズは、解体工事で発生した瓦を舗装材として再利用する「アップサイクル」に取り組んでいる解体業者です。通常は廃棄物となる瓦を細かく砕き、透水性や保水性に優れた舗装材へと再生させています。この舗装材は、都市部のヒートアイランド現象や集中豪雨による内水氾濫を抑制する効果が期待できます。そのため、同社に解体を依頼することは、単に建物を壊すだけでなく、地域環境の改善に貢献することにもつながります。
- 解体で出た瓦を舗装材としてアップサイクル
- 再生舗装材によるヒートアイランド現象などの抑制
- 解体廃棄物を活用した循環型社会への貢献
上田建設株式会社
上田建設株式会社は、大津市で20年以上解体工事を手がけている、地域密着型の業者です。ウェブサイトはシンプルな作りで、事業内容や会社情報など、必要な情報が簡潔にまとめられています。広告に大きく費用をかけるよりも、一つひとつの仕事を丁寧に行うことで、長年事業を継続してきたと考えられます。地元での解体を検討している場合、相談先の候補となる一社です。
ウェブサイトの情報は限られていますが、「同じ地域で20年以上事業を続けている」という点は、業者を選ぶ上で参考になる事実です。特に解体工事のような地域性が高い事業では、評判が悪ければ長く続けることは困難です。大きな宣伝をしていないにもかかわらず20年続いているということは、以前に依頼した顧客や、近隣住民からの信頼がなければ難しいでしょう。まずは一度問い合わせて、担当者の人柄や説明の丁寧さなどを直接確かめてみることをお勧めします。
- 大津市皇子が丘を拠点に20年以上の事業実績
- 広告宣伝を抑えた堅実な経営姿勢
- 地元の地理や環境を熟知した施工
大津市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
解体工事では大量の廃棄物が出ますが、その中でも瓦を付加価値のある舗装材に再生する「アップサイクル」に取り組んでいる点は、ユニークな特徴です。この再生舗装材は、水をよく通し、地面の温度上昇を抑える性質を持っています。解体工事を依頼する際、ただ壊して終わりにするのではなく、廃棄物の行方や環境への影響まで考えたい方にとって、同社の取り組みは業者選びの重要な判断材料の一つになるでしょう。