この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
庭木を処分したいけど、「業者へ依頼したら高くつくかなぁ……」「抜根まで頼むといくらかかるの?」
こんな不安や疑問を抱えていませんか?
庭木を処分する際には、再成長や周辺の配管圧迫トラブルを回避するため抜根を推奨します。また、地中の広範囲に伸びている木の根っこの処理は素人には難しいため、ケガや失敗のリスクを考えると業者への依頼がおすすめです。
この記事では、木の根っこの処分費用に不安を感じているあなたのために、解体業者へ抜根を依頼した際の費用の内訳や相場、安く処分する方法、DIYのコストとリスクなどについて、専門家の知見で詳しくお伝えします。
- 木の根っこ処分・抜根の費用相場と実際の解体事例
- 自分で(DIY)抜根できるサイズの目安と、作業に伴うリスク
- 自治体や専門業者など、処分方法別の費用と注意点
- 「造園業者」と「解体業者」の違いや費用を抑えて依頼するポイント
監修者
現場解説一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事・解体アドバイザー
初田 秀一(はつだ しゅういち)
解体アドバイザー歴15年、相談実績は11万件以上。お客様の不安を笑顔に変える現場のプロフェッショナル。「どんな些細なことでも構いません」をモットーに、一期一会の精神でお客様一人ひとりと向き合い、契約から工事完了まで心から安心できる業者選定をサポート。この記事では現場のリアルな視点から解説を担当。
運営責任者「スッキリ解体」編集長
稲垣 瑞稀(いながき みずき)
解体業界専門のWebメディアでWebディレクターとして6年以上、企画・執筆・編集から500社以上の解体業者取材まで、メディア運営のあらゆる工程を経験。正しい情報が届かず困っている方を助けたいという想いから、一個人の責任と情熱で「スッキリ解体」を立ち上げ、全記事の編集に責任を持つ。
執筆「スッキリ解体」専属ライター
丸山 夏実(まるやま なつみ)
「”わからない”という不安を、”わかった!”の安心に変えるお手伝いをします。」
はじめて解体工事に直面する方の不安な気持ちに、誰よりも共感することを大切にするライター。数多くの業者インタビューや専門勉強会を通じて、プロの専門用語を一般の方にもわかりやすく伝える。読者と同じ目線に立ち、一緒に不安を解決していくパートナーのような記事作りを信条としている。
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※ 概算は目安です。正確な金額は現地調査による見積もりが必要です
放置は危険!抜根するべき理由
庭木の撤去には根から上の幹を切り倒す「伐採」と、根の部分を掘り起こす「抜根」の2つの作業が必要です。
「伐採だけなら自力でできそうだし、切り株(根)は放置でいいか」と考えていませんか?実は、抜根せずに木の根っこを放置すると以下3つのリスクが伴います。
1.シロアリやスズメバチなど害虫の温床になる
切り株を放置すると根が腐敗し、シロアリのエサ場や繁殖拠点になる恐れがあります。万一シロアリが家屋に侵入すると、駆除や修繕に数百万円規模の費用がかかることもあります。
また、腐った根の空洞にスズメバチが巣を作る危険性もあります。害虫被害を防ぐためにも、切り株は早めに撤去することをおすすめします。
2.再成長や配管圧迫のトラブル
木は地上部を切り落とされても地下の根が生きている場合があり、切り株の側面や根元から新たな芽を出します。放置すると数年で元の高さに戻ることもあり、最初の伐採費用や労力が無駄になります。
さらに、地中で成長を続ける根がコンクリートの基礎を押し上げて亀裂を入れたり、水道管などのパイプを圧迫して破損するトラブルが報告されています。
3.転倒事故のリスク・土地活用時のトラブル回避
庭に切り株が残っていると、雑草に隠れて見えなくなり、遊んでいる子供や高齢者がつまずいて怪我をする恐れがあります。
また、将来的な土地の売却や駐車場経営など、土地活用を行うためには必ず抜根が必要なため、後々のトラブルを回避するためにも抜根しておくのが安心です。
【サイズ・状況別】抜根の費用相場
費用の目安を把握しておくことは、適正価格で業者に依頼するための近道です。
庭木の抜根を業者へ依頼する場合の平均費用相場は「6,000円~50,000円/1本」です。詳しい内容を解説します。
樹木のサイズ別抜根・処分相場

庭木1本当たりの抜根費用は、主に「幹のサイズ(直径)」によって変動します。幹の太さは地中に広がる根の体積と強さに比例するためです。
| 幹の直径(目安) | 抜根作業費用の相場 | 根の処分費用の相場 | 合計費用相場 |
| 15cm未満(低木・小) | 3,000円 ~ 5,000円 | 3,000円 ~ 10,000円 | 6,000円 ~ 15,000円 |
| 15cm ~ 30cm(中木) | 4,000円 ~ 7,000円 | 7,000円 ~ 15,000円 | 11,000円 ~ 22,000円 |
| 31cm ~ 50cm(高木・大) | 7,000円 ~ 25,000円 | 10,000円 ~ 20,000円 | 17,000円 ~ 45,000円 |
| 51cm以上(特大木) | 25,000円 ~ 応相談 | 20,000円 ~ 50,000円超 | 45,000円 ~ 100,000円超 |
なお解体工事では、比較的小さな木の抜根費用は、数本まとめて1m3(立米)単位で計算されることが多く、処分費用は幹・枝・根などをまとめてトラックで運搬するため、1台単位で計算されるのが一般的です。
| 費用の種類 | 見積もりの単位 | 費用の相場(目安) | 備考・適用される状況 |
| 伐採・抜根作業費(幹の直径30cm以下程度) | 1m3 | 6,000円 ~ 15,000円 | 重機でまとめて掘り起こせる中・小規模の樹木や生垣など。面積(m2)で計算される場合もあります。 |
| 根・幹の処分・運搬費 | 4tトラック1台 | 30,000円 ~ 60,000円 | 家屋解体などに伴う抜根の場合など、4tトラックでまとめて搬出・処分します。 |
※費用相場は「あんしん解体業者認定協会」が保有する2023年~2024年の全国約1,200社の見積もりデータを基に費用幅を算出したものです。この価格はあくまで目安です。実際の費用は立地条件(重機の搬入経路の広さ)など、現場の状況によって大きく変動します。これらの費用は、あくまで個別の撤去にかかる目安です。実際には、複数の作業を組み合わせることで割安になるケースもあります。
運営者 稲垣実際の見積書では「樹木伐採・抜根処分費:4t車2台分=150,000円」のように、作業費と処分費がひとまとめに記載されることも多くあります。
重機(ユンボ等)導入の費用

幹の直径が30cmを超える木や、長年放置されて根が地中深く岩盤のように張っているなど人力での抜根は困難な際は、重機の導入が必要です。重機を使用する場合は以下の費用が発生します。
| 重機・機材の種類 | 追加費用の相場(1日あたり) | 適用される主な状況 |
| ショベルカー・ユンボ(小型〜中型) | 20,000円 ~ 50,000円 | 太い根の掘り起こし、広範囲の整地、巨大な切り株の撤去 |
| クレーン・高所作業車(大型) | 100,000円 ~ 200,000円 | 巨大な木の伐採から吊り上げ搬出までを含む大規模工事 |
| 重機オペレーター人件費 | 約20,000円 ~ | 専用の資格を持つ操縦者の人件費 |
※費用相場は「あんしん解体業者認定協会」が保有する解体工事データから費用幅を算出したもので、価格はあくまで目安です。
抜根にかかる5つの費用内訳
業者に抜根を依頼する際は、主に以下の5つの費用が請求されます。
- 伐採作業費:抜根を行う前に根元で幹を切り倒す作業。
- 抜根作業費:根を掘り起こし、切断して取り除くための直接的な作業費。
- 重機・機材費:ユンボやクレーンの使用料、燃料代、オペレーターの人件費。
- 重機回送費:重機の移動や、掘り起こした根を処分場へ運搬するためのトラック維持費・ガソリン代。
- 廃棄物運搬・処分費:掘り起こした木の幹や根を処理施設に持ち込み、適切に処理するための費用。
費用が高額になりやすい特殊なケース
抜根の際に追加費用が発生しやすい特有の環境要因があります。これらは主に、現地調査の段階で判明します。
- 重機が入らない狭小地
重機が入れない限られたスペースでは手作業で撤去を行います。重機作業よりも時間がかかり工期が延びるため、追加の人件費などが発生します。 - 地下配管などへの癒着
根が住宅の基礎下に入り込んだり水道管やガス管に癒着したりしているケースです。重機が使えず手作業で慎重に掘り進める必要があるため、人件費がかさみます。 - コンクリートやアスファルトの破壊
駐車場などの舗装を突き破って根が張っている場合、周囲の舗装をはつり機(破砕機)で壊す工程が追加されます。発生したコンクリート塊などの産業廃棄物処分費も別途請求されます。 - 竹林の抜根
竹の根(地下茎)は地中で網の目のように広範囲に連結しています。完全に駆除するには重機で土壌ごと入れ替える大工事となり、高額な費用がかかるのが一般的です。
木の根っこの処分を含む解体事例
解体業者に依頼し、重機を用いた抜根が行われる場合、以下のような流れになります。庭木の抜根作業だけなら、概ね半日〜1日程度で完了します。
- 現地調査と見積もり:木の太さ、重機の搬入経路、地下の配管状況を確認し、処分費・運搬費を含めた見積もりを提示。
- 重機の搬入と周辺養生:土砂が飛ばないよう養生シートを設置し、重機を搬入。
- 伐採および抜根作業:地上部を切り倒した後、重機のアームなどで根の周りの土を掘り起こし、テコの原理で引き抜く。
- 積込・搬出・処分:抜根で発生した根や幹、枝などをトラックに積み込み、産業廃棄物処理場へ運搬・適正処分。
- 残土処理と整地(仕上げ):根が抜けた穴に土を戻し(埋め戻し)、平らに整地する。
現場解説
一般社団法人あんしん解体業者認定協会 理事・解体アドバイザー
初田 秀一 (はつだ しゅういち)
解体アドバイザー歴15年、相談実績は11万件以上。お客様の不安を笑顔に変える現場のプロフェッショナル。「どんな些細なことでも構いません」をモットーに、一期一会の精神でお客様一人ひとりと向き合い、契約から工事完了まで心から安心できる業者選定をサポート。この記事では現場のリアルな視点から解説を担当。
ここでは、実際の抜根を含む解体工事の見積書を例に、解体アドバイザー歴15年の中でさまざまな業者の見積書を見てきた初田理事に解説いただきました。
理事 初田秀一抜根作業は、業者の技術や使用する重機、利用する処分場によって金額に差が出やすい項目です。3つの実例を見比べてみましょう。また、業者によって単位や算出方法が異なるため比較する際は注意が必要です。
埼玉県久喜市の木の根っこ処分事例

| 庭木の伐採・抜根項目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
| ①伐根 伐採手間 (人力併用) | 1 | 式 | 90,000円 | 90,000円 |
| ②上記発生 枝葉 生木 根っこ処分 4t | 5 | 台 | 35,000円 | 175,000円 |
①伐根 伐採手間料(人力併用):90,000円
木を切り倒し(伐採)、土に埋まった根っこを掘り起こす(抜根)ための「作業費」です。
理事 初田秀一この工事の場合、庭が狭く重機が入らなかったのに加え、近くに水道管が埋まっていたため、職人がチェーンソーやスコップを使って手作業を行う必要がありました。そのため、通常の作業費に「人力併用」料金が上乗せされています。
②枝葉 生木 根っこ処分費(計20t分):175,000円(35,000円×5台)
切り倒した枝葉や幹(生木)、そして掘り起こした「根っこ」を処分場へ運んで捨てるための費用です。
理事 初田秀一この現場では、4トントラック5台分もの量が出ました。木の根っこは水分を含んでいる場合が多く、葉や幹の部分よりも重量がかさむ傾向にあります。
神奈川県川崎市の木の根っこ処分事例

| 庭木の伐採・項目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
| ①樹木撤去処分 | 6 | m3 | 8,800円 | 52,800円 |
| ②伐根処分 | 5 | 本 | 7,500円 | 37,500円 |
こちらの業者は、庭木の幹や枝葉の撤去処分費と抜根処分費を分けて記載しています。
①樹木撤去処分:6m3= 52,800円
樹木の伐採・撤去の作業費と幹や枝、葉などの処分費。
②伐根処分:5本 = 37,500円
抜根の作業費と根の処分費。
理事 初田秀一注目すべきは「樹木撤去(伐採)」と抜根で単位が異なる点です。大きな木と小さな気が混在している現場では、比較的小さい木は「m3」でまとめて算出。抜根に手間のかかる大きな木は「本数」で1本ずつの費用を算出します。解体工事の現場ではよく採用される計算方法です。
群馬県伊勢崎市の木の根っこ処分事例
| 庭木の伐採・抜根項目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
| 植栽 撤去処分 | 5 | m3 | 15,000円 | 75,000円 |
この見積書には抜根についての記載がありませんでしたが、依頼主が業者に確認すると、抜根の作業費と処分費も含まれているということでした。
植栽 撤去処分:5m3= 75,000円
理事 初田秀一このような見積書を受け取った際は、「抜根作業費」や「根の処分費」が含まれているか必ず確認しましょう。可能であれば見積書に追記してもらうことで、抜根の追加費用を請求されるトラブルを防げます。
理事 初田秀一また、この業者のように見積書に図面が添付してあると、撤去する木の場所を視覚的に確認・共有できるので安心です。
解体業者に依頼するメリット
解体業者に依頼する主なメリットは以下の3点です。
- 機動力を活かしたスピーディーな作業
解体業者は重機やダンプの扱いに長けています。人力では何日もかかるような太い幹や広範囲の抜根作業でも、重機を使用することで半日〜1日程度でスピーディーに完了できます。 - 混合廃棄物(土混じりの根)の処分ルート確保
抜根した根には土砂や小石が強固に絡みついており、焼却炉を傷めるという理由から一般的な処理施設では受け入れられません。その点、日頃から基礎解体などを行う解体業者は、こうした「土混じりの木(混合廃棄物)」や生木の処理ルートを確立していることが多く、泥まみれの巨大な切り株でもそのままスムーズに回収・処分が可能です。
出典:千葉市公式サイト
Q3 出せない種類の草木はあるの?
A3 キョウチクトウは毒性が強いため排出できないほか、オオキンケイギクは繁殖力が強く、種や根が残ると在来種に悪影響を与えるため排出できません。 また、竹の根、芝生の根は土が多くついており、処理機の故障につながるおそれがあるため排出できません。
引用:木の枝などの資源収集Q&A|千葉市
それ以外の家庭から出た草木であれば、竹、鑑賞用の花なども収集対象となります。
- 抜根後の「整地」まで一貫対応
太い根を引き抜いた後には、すり鉢状の大きな穴があきます。解体業者は重機で土を埋め戻し、平らに整地する仕上げまでを一貫して行えます。駐車場づくりや新築工事など、その後の土地活用を前提とした作業に最適です。
安く依頼するポイント3つ
解体業者は重機を使用するため一定のコストがかかりますが、依頼方法や事前準備を少し工夫するだけで、費用を数万円単位で安く抑えられます。ここでは、解体業者に安く依頼するための3つの実践的なポイントを解説します。
①他の解体・付帯工事と「セット」で依頼する
抜根費用を安く抑えるコツは、他の工事と同時に依頼することです。業者に依頼すると、「重機回送費(重機を運ぶトラック代)」がかかります。空き家の解体や庭木以外の付帯工事(外構撤去工事など)とセットで依頼すれば、この経費が一度で済むためトータルコストを抑えられます。
| セットで依頼しやすい付帯工事の例 | 費用が安くなる理由 |
| 不要な物置・カーポートの撤去 | トラックの空きスペースに廃材を一緒に積んで処分できるため、運搬費が割安になります。 |
| 古いブロック塀の解体 | ブロックの基礎を壊す際に使用する重機を、そのまま抜根に流用できます。 |
| 庭の土間コンクリートはつり(破壊) | 駐車場の拡張などに伴うコンクリート破砕と抜根作業を、同じ職人が1日でまとめて行えます。 |
なお、庭に関する付帯工事の費用については以下の記事で詳しく解説しています。よろしければ併せてご確認ください。

②必ず3社以上から「相見積もり」を取り比較する
解体工事に「定価」はありません。業者によって保有する重機の種類や提携する処理場が異なるため、同じ作業内容でも数万円の差が出ることがよくあります。
1社で即決せず、必ず3社程度から相見積もりを取りましょう。単に総額を見るのではなく、「伐採費」「抜根費」「処分費」「重機回送費」などの内訳が明記されているか比較することが、適正価格を見極め、悪徳業者を防ぐ重要なポイントです。
③自分でできる範囲の作業(伐採や土落とし)を事前に行っておく
安全に配慮しつつ、自分でできる作業を済ませておくと費用を抑えられる場合があります。
- 枝葉の伐採と処分: 手の届く範囲の枝葉を切り落とし、規定サイズにして自治体の燃えるゴミに出すことで、業者が処分する廃棄物の「体積」が減り、処分費を削減できます。
- 根の周りの土落とし: 廃棄物の処分費は「重量」で決まります。抜根前にスコップで周りの土を掘ったり、水で泥を洗い流したりして土を落としておけば、処分時の重量が減り、費用削減につながる可能性があります。
抜根の依頼先「造園業者」との比較
抜根をプロに依頼する際、「造園業者(植木屋)」と「解体業者」のどちらに頼むべきか迷う方は多いでしょう。どちらも抜根を依頼できる点では共通していますが、得意とする領域が異なります。
| 比較項目 | 造園業者(植木屋) | 解体業者 |
| 特徴 | 樹木や庭の景観を育む「植物の専門家」 | 構造物の撤去や更地化を目的とする「土地利用の専門家」 |
| メリット | ・指定した木だけを慎重に抜根できる ・周囲の花壇や芝生、庭石へのダメージを最小限に抑えられる ・重機が入らない狭小地での作業が得意 | ・大型重機の保有率が高く、太い根や広範囲の抜根も短時間で完了 ・抜根から整地、廃棄物処分まで一括対応するため、トータルコストを抑えやすい |
| デメリット | ・大型重機を持たない業者が多く、重機が必要な場合はリース代が請求される可能性がある ・大規模な整地には対応できない場合がある | ・重機作業が中心となるため、周囲の植物を保護するといった繊細な要望への対応力は造園業者に劣りがち |
| 依頼すべきケース | ・庭の景観や他の植物をそのまま残したい場合 ・重機が入れない狭小住宅の裏庭などの場合 | ・複数の木や太い木を一気に抜根したい場合 ・抜根後に駐車場や新築工事などの土地活用を予定している場合 |
運営者 稲垣庭を維持しつつ一部の庭木のみ撤去したい場合は「造園業者」、広範囲の撤去やその後の土地活用を目的とする場合は「解体業者」への依頼がおすすめです。
自分で(DIY)木の根っこを抜いて処分することは可能?
費用の見積もりを見て「自分で抜いて処分しよう」と考える方は少なくありません。結論から言えば、幹の直径が15cm未満の小さな木であれば、DIYでの抜根は可能です。しかし、それ以上のサイズになると怪我やコストのリスクが伴います。
考えられるDIYのリスク
素人が自力で抜根できる限界は「幹の直径10〜15cm」
造園業者などの専門家によると、素人が人力で抜根できる限界の太さは、概ね幹の直径10cm〜15cm程度とされています。
樹木は、地上部の枝葉と同等以上の範囲に地下深く根を張り巡らせています。そのため、直径15cm程度の木であっても、根が周囲の土を抱え込む力は強く、人力で引き抜くのは相当な労力が必要です。素人が無理に引き抜こうとすると怪我のリスクがあります。
専用道具の購入費が業者への依頼費用を上回るケース
本格的な抜根作業には、以下のような専用道具が必要です。
- 剣先スコップ・ツルハシ:固い土や石が混ざった地盤を掘り進めるため。
- 根切り棒(バール):地中深くの太い根を物理的に切断するため。
- 剪定ノコギリ:土や小石を巻き込んで刃が傷みやすいため、替え刃や使い捨てを想定。
- チェーンブロック(手動式牽引機):滑車の原理で重量物を持ち上げる器具。価格が高く、支点となる三脚の構築も必要。
これらをすべて買い揃えると60,000円前後の初期投資がかかる場合があり、業者に依頼する費用を上回るケースがあります。さらに、重労働による怪我のリスクも考慮する必要があります。
地下配管破裂などの事故リスク
地中の根が水道管や下水管、ガス管などのインフラ設備に絡みついている場合があります。自己判断で力任せに引き抜こうとすると、配管を一緒に持ち上げて破損させるリスクがあります。
配管を破損させた場合、近隣の断水やガス供給停止などの迷惑をかける可能性や、数十万円規模の復旧工事費用が発生する恐れがあるため、事前の確認と慎重な作業が不可欠です。
抜根した木の根っこの処分方法と費用
自治体の回収や処理場への持ち込み
抜根後の根を自治体のゴミ回収や処理施設へ持ち込む(自己搬入)場合、10kgあたり100円〜200円程度と安価に処分できますが、主に以下の厳格な条件を満たす必要があります。
- 土・砂・石の完全除去:焼却炉の故障を防ぐため、高圧洗浄機などで完全に土を洗い落とす必要があります。土が付着したままでは受け入れを拒否されます。
- 厳格なサイズ制限:太さや長さを自治体の規定サイズ(例:太さ10cm以下、長さ50cm未満など)にノコギリで細かく切断する必要があります。
運営者 稲垣剪定した枝や葉の回収は受け入れている自治体が多いですが、根は受け入れ不可の場合も多いのが現状です。事前にお住いの自治体のゴミ出しルールを確認しましょう。
専門業者(不用品回収など)へ回収を依頼する
根のサイズが自治体の規定を超える場合や、自力での土落とし・切断が困難な場合は、不用品回収業者などへ回収を依頼する方法があります。費用は解体業者と同じく軽トラック1台○○円とされる場合が多いです。
ご自身で抜いた木の根っこは、「一般廃棄物」となり、解体工事に伴って発生する産業廃棄物とは区分が異なります。そのため、費用を抑えて回収してもらえる可能性があります。ただし、業者を選ぶ際は無許可の違法業者に注意しましょう。
運営者 稲垣なお、一般廃棄物収集運搬業許可を持つ解体業者であれば、根の回収のみを依頼することも可能です。ただし、別途人件費や重機回送費が発生するため、抜根から回収までまとめて依頼する方が賢明でしょう。
【FAQ】木の根っこ 処分費用に関するよくある質問
小さな木の根っこなら自分で処分できますか?
幹の直径が15cm未満の比較的小さな木であれば、DIYで挑戦できる可能性はあります。
ただし、水道管などの地中埋設物に注意し、抜いた後の根の処分方法をお住まいの自治体に必ず事前に確認してください。少しでも不安を感じたら、無理せずプロに相談することをおすすめします。
抜根せずに根を枯らす方法の費用は?デメリットはありますか?
除草剤や専用の薬剤を使って根を枯らす方法もあります。
費用は数千円程度と安価ですが、完全に枯れて腐るまでには数ヶ月から数年単位の時間がかかります。
また、薬剤が周りの植物に影響を与える可能性や、枯れた後も根が地中に残るため、土地の利用(家庭菜園や建築など)には向かないというデメリットも知っておきましょう。
抜根の見積もりを業者に依頼する際、立ち会いは必要ですか?
必要です。正確な費用を算出し、トラブルを防ぐためにも事前の立ち会いをおすすめします。
抜根の費用は、木の太さだけでなく「重機が搬入できる通路の幅があるか」「地下配管や障害物が近くにないか」といった現場の環境によって大きく変動します。
立ち会って状況を共有すると正確な見積もりがでやすく、「当日になって重機が入らず、手作業に変更されて高額な追加費用が発生した」などの事態を防げます。
【まとめ】木の根っこ処分で損をしないための重要ポイント
この記事では、木の根っこの処分費用について解説してきました。
損をせず、適正価格で安全に抜根するためにはご自身の状況に応じた最適な選択をすることが重要です。最後に記事の重要ポイントをまとめます。
1. 状況に合わせた最適な依頼先を選ぶ
木の太さや、今後の土地の用途に合わせて依頼先を見極めましょう。
- 直径10cm未満の木:DIYも検討可能
幹の直径10cm未満なら、DIYでの抜根も可能です。周囲を掘って根を切断し、高圧洗浄などで土を完全に落とします。その後、自治体の規定サイズに切り分ければ家庭ごみとして安価に処分できますが、多大な時間と労力がかかる点には注意が必要です。 - 直径15cm以上の木:専門業者への依頼が確実
直径15cm以上の木や複数本が群生している場合は、専門業者(伐採・解体業者など)への依頼をおすすめします。特殊な道具の購入費用や、配管破損・ケガのリスクを考慮すると、プロに一括で任せる方が安全かつコストパフォーマンスも高くなります。 - 更地化や解体を伴う場合:解体業者へ一括依頼
抜根だけでなく、庭の更地化や空き家解体などを伴う大規模な作業の場合は、解体業者への一括依頼が適しています。解体や整地と同時に重機で抜根を行うため重機回送費などが抑えられ、割安になります。また、土混じりの根の処分ルートも確立されているため、適正価格での処分が期待できます。
2. 見積もり確認時のポイント
業者から見積もりを取る際は、総額だけを見て即決するのは危険です。作業後に「処分費は別でした」と高額な追加請求をされるトラブルを防ぐため、以下のポイントを必ず確認してください。
- 見積もりの内訳が明確か:「伐採費」「抜根作業費」「処分費」「重機・運搬費」がすべて網羅され、別々に記載されているかを確認する。
- 事前の立ち会い調査をしているか:正確な費用を算出し、当日のトラブルを防ぐため、必ず現場を見てもらう。
- 3社以上から相見積もりを取る:解体業者や造園業者の費用には定価がないため、複数社の内訳と対応を比較して適正価格を見極める。
この記事でお伝えしたポイントを参考に、後悔のない庭木の処分を進めてください。
なお、解体工事の見積もり時のチェックポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。よろしければあわせてご覧ください。



