この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
- 広島県世羅郡世羅町で発生した「建設業者による不法投棄」ニュースの詳細
- 不法投棄されていた現場はどんな場所か(世羅郡世羅町小国)
- 業者による不法投棄で施主に降りかかるリスク
この記事では広島県世羅郡世羅町で発生した業者による不法投棄のニュースを元に、不法投棄された場所の詳細、施主のリスクについて専門家の視点から解説します。
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ニュースの概要
- 報道日:2026年2月5日(木)
- 発生日時:2025年10月12日 午前11時頃~2025年10月13日午後4時55分頃
- 発生場所:広島県世羅郡世羅町小国の山間部
広島県世羅町の空き地に10トン以上の産業廃棄物や一般廃棄物を廃棄したとして、広島県警は4日、広島市安芸区矢野南に住む会社役員の男(37)を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、男が役員を務める建設会社が、去年10月12日から翌13日にかけて、世羅町小国の空き地に10回にわたって、がれき等の産業廃棄物やタイヤ等の一般廃棄物 約10トンを、さらに布団などの一般廃棄物 約11立方メートルを廃棄した疑いが持たれています。
警察の調べに対し、男は「分かりません」と容疑を否認しているということです。
引用:空き地に産廃など10トン超を不法投棄か 建設会社役員の男(37)を逮捕 廃棄物や防カメ映像から関与浮上 広島・世羅町|RCC中国放送
運営者 稲垣不法投棄現場近くの住民から情報提供があり事件が発覚。警察が廃棄物の内容から元の持ち主を特定し関係者を辿ったり、現場近くの防犯カメラの映像を解析したりし犯人の特定に至ったようです。
不法投棄されていた現場はどんな場所か
広島県世羅郡世羅町小国の岩屋谷(いわやだに)地区
報道によると、不法投棄が行われたのは世羅町小国の「岩屋谷(いわやだに)」と呼ばれるエリアの空き地です。位置としては、世羅町役場 せらにし支所から西へ約2kmほどの地点になります。
この場所が不法投棄に狙われた地理的・環境的要因は、以下の2点が考えられます。
- 人目のない「山間の谷地」
「岩屋谷」という地名が示す通り、この周辺は山に囲まれた谷状の地形をしています。幹線道路から一本入った山道や農道沿いの空き地は、夜間にトラックが出入りしても周囲の民家から気づかれにくいです。 - 都市部からのアクセスが良い
今回の犯人は広島市在住だったことから、業者の所在地も近いのではと考えられます。世羅町は広島市中心部から車で1時間半〜2時間弱の距離にあり、また現場は国道375号や432号などの幹線道路から少し入った場所と推測されます。「都市部から運び出しやすく、かつ人通りが極端に少ない田舎」という条件が重なっています。
なお、昨年不法投棄が発覚した直後から、世羅署では犯人特定に向けて監視カメラ等を設置し対策をしていたようです。
広島県世羅町小国の岩屋谷地区で10、11月、家電や寝具など大量のごみの不法投棄が相次いで見つかった。地元住民は監視カメラなどを設置して対策を進め、世羅署は廃棄物処理法違反の疑いで捜査している。
運営者 稲垣今回の件が起きる前も、同地域では2012年や2016年にも不法投棄が発生していて、その度近隣住民が回収作業をしてきたようです。
業者による不法投棄で施主に降りかかるリスク
今回犯人特定に繋がった要因の一つが、「廃棄物から元の持ち主が特定され、犯人が判明した」ことです。悪いのはもちろん不法投棄をした業者ですが、解体の依頼主として施主に責任が降りかかる可能性が考えられます。
不法投棄で施主が罰せられる場合
業者による不法投棄で施主が罰せられるのは以下のような場合です。
- 不法投棄をする悪質業者と知っていながら工事を依頼した
- はじめは気づかなかったが、途中で不法投棄をしていると知り、それでも工事を続行させてしまった
運営者 稲垣不法投棄が起きたからと言って、必ずしも施主に責任が及ぶわけではないので安心してください。ただし、上記のように違反を黙認している場合は罰則の対象になります。
建設リサイクル法とマニフェスト:不法投棄をなくすために
建設リサイクル法とは、2002年5月30日から施行された、解体・新築・増築工事において廃材の分別と再利用(リサイクル)を義務化した法律です。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(産業廃棄物管理票)
第十二条の三 その事業活動に伴い産業廃棄物を生ずる事業者(中間処理業者を含む。)は、その産業廃棄物(中間処理産業廃棄物を含む。第十二条の五第一項及び第二項において同じ。)の運搬又は処分を他人に委託する場合(環境省令で定める場合を除く。)には、環境省令で定めるところにより、当該委託に係る産業廃棄物の引渡しと同時に当該産業廃棄物の運搬を受託した者(当該委託が産業廃棄物の処分のみに係るものである場合にあつては、その処分を受託した者)に対し、当該委託に係る産業廃棄物の種類及び数量、運搬又は処分を受託した者の氏名又は名称その他環境省令で定める事項を記載した産業廃棄物管理票(以下単に「管理票」という。)を交付しなければならない。
解体で発生した廃棄物を処分するときには、解体業者が「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」を作成・交付することが義務づけられています。
マニフェストは、最終処分までの間に複数の業者の手に渡る事が多い廃棄物が、途中で不法投棄されないよう処理の流れや内容を記載した書類です。
解体工事を終えたあとは、マニフェストのE票(最終処分終了票)の日付と印鑑を確認しましょう。これにより廃棄物が最終処分場まで適正に運ばれたかが分かります。
まとめ
今回該当の建設業者は、警察の調べに対して「分かりません」と容疑を否認しているようです。
優良業者の選び方のポイントはいくつかありますが、本件に絡めてピックアップするなら
- 許可をきちんと取得しているか
- 口コミ等で過去の施工内容がわかり、信頼できる内容か
- 施工内容の説明がわかりやすく丁寧か
この3点から業者選びを始めてみてください。
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